【レビュー】

高速化してさらに使いやすくなった「Acrobat 7.0」

1 5つの新機能を追加したAcrobat 7.0

    阿久津良和  [2005/02/21]

    PDFファイルと言えば、今や官公庁でも使われるほどポピュラーなファイル形式である。ワードプロセッサのファイル形式と異なり、作成者の意図したレイアウトを崩さずに配布できる点や、プリントアウト時と大差のない操作性が評価されている点など、今さら説明する必要がないほどだ。また、無償利用可能なビューア「Adobe Reader」の存在も欠かせないポイント。同ツールをあらかじめ入手することにより、作成アプリケーションを用意しなくても、PC環境さえあればPDFファイルを閲覧できることから、これほどまでの普及率に至ったのだろう。

    そんな「Adobe Acrobat」が今年1月に7.0へバージョンアップした。公式サイトで述べられているとおり、「パフォーマンスの大幅な改善」「Adobe Readerユーザーとの注釈のやり取り」「PDFフォームを簡単にデザイン」「Adobe PDF 文書の整理」「改良された添付機能」と5つの新機能が挙げられている。

    また、「Adobe Acrobat 7.0 Professional日本語版」「Adobe Acrobat 7.0 Standard日本語版」「Adobe Acrobat Elements日本語版」と3つのエディションに分けられ、必要な内容に応じて異なるパッケージが用意された。ちなみにアドビストアでは、Acrobat 4.x/5.x/6.xからアップグレード可能な「Adobe Acrobat 7.0 Professional 日本語版へのアップグレード」が20,700円とフルパッケージ版の約半額で発売されているので、前バージョンユーザーは選択肢のひとつとして考えるべきだろう。

    さて、Acrobat 7.0の各エディションの差だが、発売元であるアドビシステムズでは、「Adobe Acrobat 7.0 Professional日本語版」をビジネスユーザーやエンジニアおよびクリエイティブのプロフェッショナル向けとし、「Adobe Acrobat 7.0 Standard日本語版」を一般ビジネスユーザー向け、「Adobe Acrobat Elements日本語版」を企業、組織向けのライセンス販売と位置づけている。本レビューでは「Adobe Acrobat 7.0 Professional日本語版(以下Acrobat 7.0)」をベースにし、一般ユーザーを対象に各機能を紹介していこう。

    インストール時には前バージョンの検出が行われ、インストール作業を続ける際は自動的に前バージョンのアンインストール処理が行われる

    Microsoft Officeのように、セットアッププログラムをあらかじめHDDに保存するオプションが追加された。実ファイルは「C:\Program Files\Adobe\Acrobat 7.0\Setup Files」に保存されている

    セットアップの最後にはパフォーマンスの最適化が行われる。手元に技術資料がないので、どのような作業が行われているか不明だが、Acrobat 7.0高速化の一助になっているのだろう

    Acrobat 7.0ではWindows XPと同様に、ネットワークおよび電話でのアクティベーションが必要。これは不正使用を抑制するための処理だ。ちなみにアクティベーション処理を行わないと30日後には起動しなくなる。アクティベーションライセンスに関して詳しく知りたい方は、公式サイトの該当ページを参照して頂きたい

    「Adobe Acrobat 7.0 Professional」のインストールコンポーネント
    Adobe PDFを表示ドキュメントAdobeオンライン文書
    Image ViewerAdobe Photoshop Albumで作成したPDFをスライドショー表示するためのツール
    Pre-flight潜在的な問題を発見して、正しくPDFファイルを作成できるよう検査するツール
    Paper Captureスキャンした文書を検索・編集可能なPDFに変換するツール
    日中韓言語サポート日中韓言語を含むPDFファイルを閲覧および印刷するためのデータ
    Adobe PDFを表示Acrobat PDFMakerファイルアプリケーションからワンクリックでPDFファイルを作成するアドイン
    Microsoft Office/Outlook/Visio/Project/Internet Explorer/Publisher/Access、AutoDesk AutoCad
    日中韓言語サポート日中韓言語を含むPDFファイルを作成するためのデータ
    Adobe Designer 7.0Acrobat/Adobe Reader/Adobe Serverを使用して、記入可能なフォームを作成するためのツール

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