【レビュー】

SAVANTの設定済みLinuxサーバ「Net-Station Z:R C100」

1 大幅に強化された「Z:R」シリーズ

    千葉俊洋  [2005/02/15]

    以前、MYCOM PC WEBでレビューしたNet-Stationのラインナップに、高性能版である「Z:R C100」と「Z:R C500」が加わった。今回のレビューではラックマウントタイプとなる「Z:R C100」を使って、どのように高性能になったのかという点と、オフィスに導入する際に気を付けなければならない点などを中心に見ていくことにする。

    ハードウェア - 大幅に強化された「Z:R」シリーズ

    ではまず、これまでのNet-Stationシリーズのうち最も基本的な構成の「Net-Station 1」と、Net-Station Z:Rシリーズ(以下Z:Rシリーズ)のうち今回レビューする「Net-Station Z:R C100」のハードウェア構成と、その比較をしていこう。

    CPUはIntel Celeron D processor 315(駆動周波数2.26GHz、FSB533MHz)に変更された(※)。従来Net-Stationシリーズでは、性能の向上よりも低消費電力・低発熱に重点が置かれたVIAのEden ESPを使っていたのだが、これを通常のデスクトップPCにも利用されているCeleron D 315に置き換えたことで、相当性能が上がっていると思われる。これでも不安な場合は、オプションでPentium 4 2.8GHzに置き換えることも可能だ。
    (※ : 原稿執筆時点で、同社が販売している製品はIntel Celeron 2.0GHzを搭載しているが、近日中に今回のレビューで用いたCeleron Dモデルの販売が開始される予定という)

    チップセットはインテルのエントリーサーバ向けチップセットであるE7210(マザーボード : SuperMicro P4SCi)に変更され、ECC付きDDR SDRAMやSATA HDD、ギガビットイーサネットといった、より高性能な規格に対応している。もちろん対応しただけではなく、それらのパーツを利用してもいるので、次から紹介していこう。

    RAMの容量は512MBのまま変化していないが、SDRAMからDDR SDRAMになったことで、データ転送速度が向上している。テスト機にはECCなしのDDR333(PC2700)が搭載されていた。Net-Stationはメモリ上に展開された仮想ファイルシステムの上で動作するため、この変更は大きな性能の差に繋がるはずだ。

    HDDは容量が2倍となる80GBに変更された。今となっては少ない容量に見えてしまう80GBという容量だが、動画やサイズの大きな静止画、音声などを扱わなければ使い切ることは難しいため、まず問題はないだろう。インタフェースはSATA、7200rpmとなり、回転数が多くなったことでシステムのボトルネックであるディスクI/O性能の向上に貢献している。標準では1台のみの構成だが、2台構成で最大160GBのRAID1を組むオプションも用意されているおり、DVD-RAMが搭載されていない本機で容量と安全性を向上させたいのであれば、選択すべきだろう。

    最後にネットワークインタフェース。以前はVIAとRealTekチップの100Base-TXインタフェースだったが、このシリーズではオンボードにインテルチップを持ち、1000Base-Tインタフェースを2ポート提供している。

    これらをまとめてみると、従来のNet-Stationシリーズと比較して、能力・安定性共に相当に強化されていることがわかる。特にCPUの強化は処理能力を、ギガビットイーサネットは共有ファイルの転送スピードを上げてくれるはずだ。このあたりは後半で追ってテストしてみることにする。

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