【レポート】

CES 2005 - iPodをカーオーディオと接続、DivX対応やMP3プレイヤーが合体する製品も

 

携帯型音楽プレイヤーの雄「iPod」を車の中でも利用したい、というニーズに応えるために、カーオーディオとiPodを接続するさまざまな機器が登場している。今まではFMラジオやカセットなどを用いるなどしてiPodと接続していたため、カーオーディオ側で操作できるのは音量程度だった。一部ではカーオーディオの配線を変更し、iPod側の操作も行える機器もあるが、対応する車種が限られるというネックがあった。

そこで登場したのが車載機器とiPodを接続するカーオーディオメーカー製のアダプタだ。これであれば車を買い換える必要もなく、多くのメーカーでは、自社製品であれば過去のステレオ製品にも接続できるうえ、オーディオ側でiPodを操作することも可能だ。2005 International CES会場では、多くの車載機器メーカーが対応製品を展示していた。

Pioneer

Pioneerの「CD-IB100 iPod Interface Adapter」は、同社製カーオーディオと接続するアダプタで、iPod miniを含む、Dockコネクタ搭載iPodとカーオーディオを仲介する役目を担う。IP-Busシステムを採用した同社製カーオーディオと接続可能で、対応製品は、過去数年で300万台出荷されている、という。

PioneerのCD-IB100。タッチパネルでの操作も可能

iPodと接続すると、カーオーディオから、プレイリスト、ジャンル、アーティスト、アルバム、楽曲からの検索、リピート/シャッフル再生などの再生モード切り替え、曲名やアーティスト名などの表示が可能になる。もちろん走行中はiPodへの充電も可能だ。このアダプタは、米国では3月の発売、価格は140ドル程度になる見込みだ。国内での販売については不明とのことだった。

また同社のタッチパネル付き液晶ディスプレイ搭載マルチメディアプレイヤー「AVH-P5700DVD」では、iPodを接続すると液晶画面にiPodの画面が表示され、液晶にタッチすることでiPodを操作することができる。

Pioneerは、カーステレオの新製品を11モデル発表しており、そのうちの3モデルでCD-R内のMP3、WMAファイルに加えてAACファイルの再生に初めて対応。これら新製品はIP-Busシステムに対応しているので、iPod Interface Adapterである「CD-IB100」を接続可能だ。

クラリオン

クラリオンが発表したのは、iPodの液晶画面や操作キーをモニタ上に表示し、タッチパネルで操作できる車載端末。展示されていたのは7インチのタッチパネル付き液晶を備えたDVDプレイヤーで、2月から米国で発売、価格は1,400ドルの見込み。

同ユニットでは、専用の接続ケーブルでiPodをつなぐだけで、モニタにiPodの画面、操作キーが仮想的に表示される。タッチパネルにより、実際のiPodのように操作を行うことが可能だ。もちろん充電も可能。

こちらはクラリオンのDVDプレイヤー。液晶に表示される操作画面は、iPodの操作系に似せたものが多い

さらにPioneerと同様の接続アダプタも用意しており、こちらは北米で今夏に100ドルで販売する。

同社では今後もiPod対応オーディオ、カーナビゲーションシステムなどの端末を順次展開していく予定で、国内や欧州での販売、OEM供給などを予定しているという。

KENWOODやJVCも

同様の製品はKENWOODやJVC Mobile Entertainmentも展示している。いずれもシステム構成は同様で、アダプタを中継してカーオーディオとiPodを接続するというもの。発売時期は、KENWOODが3~4月で価格は100ドル、JVCは今夏発売予定で、価格は未定だという。

KENWOODの製品

JVCの製品。写真右はハンドルの操作キー

先行するアルパイン、DivX対応プレイヤーも

iPodアダプタとしては昨年9月から100ドルで発売、他社に先行しているアルパインは、今回新たなiPodアダプタを出展。正確には、車載機器同士を接続するためのネットワーク「MOST(Media Oriented Systems Transport)」用ゲートウェイのプロトタイプを紹介、その接続例としてiPodをつないで展示していた。これを利用することで、他社の製品同士でも組み合わせて利用することができるようになる。1~2年後の製品化を目指しているそうだ。

アルパインはさらに、DivXに対応した車載メディアプレイヤーのプロトタイプも展示。ディスクに入ったコンテンツのフォーマットをユーザーは気にしていない、という観点から、動画フォーマットとして人気のDivXに対応、PC内のDivX形式の動画ファイルをCDなどから直接再生できる。会場を見た限り、DivXプレイヤーを出展していたのは同社だけで、同社自身も一番先に製品をリリースできそう、としている。2006年には製品化したいという。

MOST用ゲートウェイ(写真中央下)

DivX対応プレイヤー

持ち歩けるカーナビ、MP3プレイヤーが合体するカーオーディオ

韓国の自動車メーカーHYUNDAI系の車載機器メーカーPONTUSが展示していたのは、ポータブルメディアプレイヤーとしても利用できるカーナビゲーションシステム。車内から取り出して利用できるカーナビは国内メーカーもリリースしているが、この製品の特徴は大きさ。手のひらにすっぽり収まるサイズで、液晶画面サイズは3.5型(「PNAV-3550)/2.8型(「PNAV-3551」)となっており、iPod miniなどの小型の携帯型HDDオーディオプレイヤー並みのサイズだ。

PNAV-3550。右側面にSDカードスロット

PNAV-3551。こちらはUSB

背面に取り外し可能なGPSアンテナを備えるれっきとしたカーナビで、液晶はタッチパネル式のTFT、ルート検索や住所などからの検索といった、カーナビとしての基本機能を備えているほか、HDDを内蔵しており、MP3/MWA/AAC/WAVなどの音楽ファイル、ASF/AVI/MPEG-4/DivXといった動画ファイル、BMP/JPGファイルの再生も可能で、携帯型マルチメディアプレイヤーとしても利用できる。

PNAV-3550は1.8型HDDで20GB、PNAV-3551は1型で4GBのHDDを内蔵、いずれも充電式のバッテリを搭載する。PCとのマルチメディアデータのやりとりは、PNAV-3550がSDメモリーカード、PNAV-3551はUSB接続だ。

カーナビとしては画面が小さいが、携帯型マルチメディアプレイヤーとしては、持ち歩きも苦にならないサイズ。5月に米国と韓国で発売予定で、価格はPNAV-3550が1,400ドル、PNAV-3551が900ドル。同社は日本にも支社を持ち、国内でも発売したい、ということだった。

また同社は、直方体の小型MP3プレイヤーをカーオーディオに"合体"させて利用する「PAC-7001」も展示している。MP3プレイヤーとしては128MBのメモリを内蔵、MP3/WMA/OGGファイルを再生できる。サイズは82.6(W)×32.8(H)×13.3(D)mm、12時間までの再生が可能だ。

携帯型MP3プレイヤー合体型カーオーディオ「PAC-7001」

中央液晶部が外れて、携帯型のプレイヤーに

1DINタイプのオーディオ部は、音楽CD/CD-Rを再生でき、挿入したCDの楽曲をエンコードしてMP3プレイヤー部に保存することもできる。米国・韓国で4月の発売、価格は350ドル。

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