【レポート】
GeForce 6シリーズには3Dグラフィックスのエンジンの他に、プログラマブルビデオプロセッサ(PVP)と呼ばれるプログラマブルなビデオ処理エンジンも搭載されている。
動き予測エンジンをハードウェアで備えたなかなか本格的なもの……というアナウンスだけはあったが、2004年春に最初のGeForce 6800シリーズが発表されて以来、このPVP機能は利用することができず、実質的にスペック上の飾りでしかなかった。
2004年12月20日、NVIDIAはついにこの機能を解禁としたのである。
まずはここで用語の整理からしたいと思う。
今回解禁となった「PureVideo」テクノロジーとは、GeForce 6シリーズのビデオ処理エンジンであるプログラマブルビデオプロセッサ(PVP)によって実現される高画質化機能のこと。
このPureVideo技術の開発コンセプトは「パソコンの世界でも最上級の映像美が楽しめるようにする」というものであり、より具体的に言えばハイエンドクラスのAV機器の高画質化支援ロジックをGeForce 6シリーズのPVPを使って実装するというものになる。
基本的なことだが、PureVideoはPVPによってもたらされるものであり、「PVP=PureVideo」ではない点に注意したい。
まずは簡単にGeForce 6シリーズに搭載されているPVPの基本的な仕様について復習しておきたい。
PVPは
の3つのコアから形成されており、3Dグラフィックスコアとは全く別エンジンとして構成されている。どちらが良いか悪いかの議論はひとまずおいておくとしても、この部分が「大半のビデオ処理を3Dグラフィックスコアでやろう」というATIのRADEON系とは異なる部分だ。
2.はいわゆるMPEGデコードアクセラレーション的なもので、これがハイビジョン解像度にも対応した、という意味合いになる。
3.はなかなか優秀で、4要素の実数ベクトルを4個分取り扱う実数演算をシングルサイクルでこなせる16ウェイSIMDベクトル演算器を備え、さらに整数の基本演算も行え、動的な分岐にまで対応する。ここがPVPのもっともPVPたるブロックであり、ここで動作するプログラム(ソフトウェア)を入れ替えることで様々なフォーマットの動画をエンコードしたり、デコードしたりする処理系のアクセラレーションが行えるわけだ。
今回解禁となったPureVideoとは、言ってみれば、このPVPで動作するソフトウェア、ということができよう。
PureVideoによってどんな機能がもたらされるのか。次にこれについて見ていきたい。
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