【レポート】
今年4月に東京・虎ノ門交差点を発進したシールドマシン。現在、最終到達地点となる日比谷交差点までの行程のほぼ半分まで達したところだが、その現在地点まで歩いて見学できるという、世にも珍しいイベントが17~18日の両日、開催された。「東京ジオサイトプロジェクト3 地底現場応援団」と題されたこのイベントには、両日あわせておよそ600人が参加。工事関係者らとの交流を楽しんだ。
この工事は、日比谷共同溝(1,457m)と呼ばれる地下インフラの建設を行っているもの。事業の概要については前回のレポートを参照して欲しいが、今回のイベントではそのシールドマシンが掘削したトンネル内部にギャラリーが設けられており、奥に進むにつれて作業工程が理解できるような構成になっている。スタート地点となる立坑については前回も紹介したので、本レポートではトンネル内部の模様を中心にお伝えしたい。
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今回も入口にて地下での"正装"となるヘルメットと軍手を受け取った後、螺旋階段をグルグル降りて、最初の地下空間「路下ヤード」へと向かう |
そこからエレベーターで立坑の底まで降りる。シールドトンネル入口にはレールが敷かれており、まるで地下鉄のよう |
地下40mの立坑の底に降り立ち、さっそくシールドトンネルの内部に入ってみる。内部は新しいコンクリートの匂いがして、土も全く見られないので、ここが工事中という感じはほとんどしない。壁から染み出る水もなく、きれいなものだった。ちなみにこのトンネルだが、直径は7.3mもあり、地下鉄大江戸線の単線トンネルよりも少し大きい。
内部の数カ所ではパネル展示が行われており、そこで説明員から作業内容について詳しく聞くことができる。説明は実際の工事関係者らが担当しており、熱心に質問する参加者の姿も見られた。なぜか値段についての質問が多かったとのことで、シールドマシンは一式で9億円、セグメントは1個20万円、などと答えていた。
奥まで進むと、いよいよシールドマシンとの"再会"となる。多分、4月の発進式を見届けた多くの人が今回も参加したことと思うが、そのときから掘り進んだ770mを歩いて、再びシールドマシンを見ることができるというのは何だかちょっと嬉しい。現在、およそ半分の行程を終えたところで、ここまでの誤差は左右12mm、上下は僅かに2mmという、非常に高い精度を実現している。ほぼ予定どおりの進捗とのことで、来年6月に日比谷立坑に到達する予定だ。
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