【レポート】

OPEN-R TECHNO FORUM 2004 - 新競技にエンタテインメント、将来の課題も

4 将来の課題は

    山田久美  [2004/12/13]

    まとめ

    今回初参加でありながら、3種目とも3位以内の入賞を果たした東京工科大学HLAB04チームに、参加の経緯を伺った。「ロボットをやってみたいという1、2年生の学生が自主的に私の橋本研究所に集まってまいりまして、このフォーラムに参加したいと言ってきました。メンバーは現在全員で14人で、今回出場したメンバーは8人です。実際に始めたのは10月からですので、実質2カ月程度の準備期間での受賞となりました。全て、学生たちが自分たちでアイデアを出し、自分たちでプログラミングをしました。このフォーラムは対戦型、評価型ですので、非常に高いモチベーションを保ちつつロボットの研究を続けることができるため、教育的効果はバツグンだと思います」(東京工科大学・橋本洋志助教授)。

    東京工科大学HLAB04チーム

    また、ソニー・エンタテインメントロボットカンパニーの統括部長である武藤克巳氏は「AIBOの利用方法の可能性を広げたいという観点から始めたフォーラムでありましたが、我々が気付かないような使い方もしていただけているので、今後の開発の参考にしていきたいと思っています。また、今回発表が行われた帝京科学大学の例など今までは学会などごく限られた場所でしか行われていなかった研究発表が、広く一般の人に楽しみながら聞いていただけていることにフォーラムの開催意義を強く感じています。今後も続けていきたいですね」と感想を述べた。

    ソニー・エンタテインメントロボットカンパニーの統括部長である武藤克巳氏

    同社の森田昌裕氏。第1回目から司会を務める

    今回、AIBOレースに関しては、去年や一昨年に比べて完走できたAIBOが少なかったのは残念だったが、エンタテインメントなど新たな競技も加わり、筆者自身はAIBOの魅力を満喫することができた。ただし、当然のことながら、AIBOは新機種が発売されるたびに飛躍的に性能が高まっている。そのため、例えば最新機種「ERS-7」に前機種で対抗しようと思っても、プログラムの工夫だけでは限界があり、特にレース競技では最新機種が有利となってしまう。新たなユーザーを獲得するには有効なフォーラムではあるが、泣く泣く参加を諦めているAIBOオーナーも実は結構多いのではないかと思うのである。今回のエンタテインメント競技のように、全てのAIBOファンが、機種の性能に関係なく楽しめる種目が増えていけば、さらに盛り上がっていくのではないだろうか。

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