【レポート】

北欧の電脳街を歩く

3 アセンブリやデジカメ事情について

    山谷剛史  [2004/11/29]

    デジカメを扱う小規模のカメラ店や、アセンブリショップなどを紹介しよう。

    カメラ店

    デジカメはよく見かける小規模のカメラ店でも販売されている。デジカメに限らず、カメラの傾向を如実に表しているのが、北欧3カ国で展開する冗談のような名前の店「Japan・Photo 物」だ。まさに北欧ではカメラといえば日本製で、実際店内では日本製のものばかり扱っている。

    Japan・Photo 物

    Japan・Photo 物

    ドイツPRAKITICA製デジカメ

    ここではカメラだけでなく、Macintoshも扱っている。店員の方いわく「デジカメ販売は店同士の値下げ合戦が激しく、デジカメだけではやっていけないからです。デジカメの販売で儲けず、買ったお客さんの現像サービスでビジネスしています。もう客層の99%がフィルム式でなくデジカメを選んでいるといってもいいくらいです」とのこと。この店に限らず、現像サービスは行わず、機器のみを販売するようなカメラ店でMacintoshも扱っている店が少なからずあった。

    パーツショップ

    パーツショップは小規模の店舗が点在しているので、もともと場所を知っていないと探し当てるのが難しい。店内は日本のパーツショップといった感じではなく、ウィンドウショッピングができるほど店頭在庫はない。在庫の多くが客からは見えない倉庫にあり、オーダーすれば倉庫から取り出してくる。客は自分が欲しいものをあらかじめWeb上で調べ、吟味し、そして購入するのが一般的なのだとか。

    DIGITALIMPULS

    ちなみに前掲の大型電器店にしてもパーツショップにしても、イマイチ店頭在庫の種類が豊富そうでないのは、インターネットショッピングの習慣がかなり普及しているのが影響しているようだ。

    筆者自身の少ないウィンドウショッピングの経験と各パーツショップの少ない店頭在庫から北欧の自作PCユーザを推測すると、商品の中に水冷あり、ケースを彩るネオン管ありで、日本の自作PCユーザと似たようなことをしているのかもしれない。

    ノルウェーの首都オスロで訪れたパーツショップで店員に話を聞いた。「客層はほとんど男性で、そのうちの2割は、最新のパーツが販売されたら買い替えにくるリピーター。水冷、静音、ハイスペックにこだわるお客様です」とのこと。北欧にもヘビーユーザーは多いのだ。

    datakjeden

    PC雑誌

    PC雑誌は北欧最大の市場であるスウェーデンのPC雑誌が一番多く、細かいカテゴリ毎に(例えば自作PC、Mac、オールドゲーム、Linuxなど)雑誌は発刊されていて、日本並ではないにしろ、かなりの雑誌数がある。フィンランド、ノルウェー、デンマークも各国語のPC雑誌はあるにしろ、いかんせん人口が少なく、それぞれの言語は方言程度の差しかないそうで、各国ではスウェーデン語のPC雑誌やイギリス発の英語のPC雑誌も売っている。フィンランドは一番IT産業に力を入れている関係で、自作PC雑誌やPC総合誌もあるが、ITビジネス誌の比が多かった。

    その他たまたま見つけた店

    フィンランドとデンマークで中古PC屋を見かけた。値段は日本よりだいぶ安めである。またPentium IIIクラスのPCがフィンランドのバザー会場のようなところで安値で売られていた。中古屋の店員いわく「3年前以前のPCは中古市場でも売り物ではなくなってしまうよ」なのだそうで、日本とは中古市場のイメージがだいぶ異なるようだ。

    最後に。北欧のPC商品は日本より高いようにみえる。しかし北欧は高税率だというのはご存知の人も多いだろう。日本円で数万円程度のものを買ったら外人には税金が還付される"免税"が適用される店であれば、税金が還元されると実は日本より安かったというケースも十分ありうる。いちいち店ごとに確認するのは面倒だが、もし現地で欲しいものが見つかった場合は店員に要確認。店員も母国語が英語ではないし、国民性自身がとても親切なので、下手な英語でも親切に対応してくれるだろう。

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