【レポート】

あなたの知らない検索ソリューション

    井原久美子  [2004/11/02]

    田口氏が語る、あなたの知らない「世界の検索」

    無敵会議には120人が集まった

    先日紹介した「無敵会議」だが、同イベントでは一般参加者だけではなく、テーマに則した分野の専門家達が参加、技術などをレクチャーする。その役目を担うのが主にスポンサーとなるわけだが、まずは主催者となる「百式」管理人・田口元氏、「Passion For The Future」管理人・橋本大也氏が、注目の検索技術・先端検索技術ベスト5を例に挙げた。

    田口氏

    Re-searchSnap.com
    Ujiko
    Viewpoint
    Pushed SearchRSS Auction
    Bulkfeeds/FeedBack + Bloglines
    Context-base SearchBlinkx
    R-code
    Serach by ...3D Model Search
    Things that makes youSearch Grid
    Creative Search

    橋本氏

    地震情報の検索EQLIST
    ビジュアルお天気メモリ(考察紹介)
    TRMM台風データベース(考察紹介)
    デスクトップ検索の未来系AdunautoFocusPersonal
    音楽の波形で検索gracenote MusicID
    SHAZAM 楽曲認識技術(考察紹介)
    MoodLogic(考察紹介)
    顔で検索Verilook
    Wired News - スーパーボウルで観客全員の顔がスキャン
    デジタルドアマンArgus(考察紹介)
    FaceRecognitionVendorTest(顔面認識業者試験/考察紹介)
    クリックで検索Aeiwi
    本棚.org(考察紹介)
    PopoutPrism(考察紹介)

    この中からいくつかチョイスするとすれば、特に「3D Model Search」は、参加者が必死にメモを取る様子から見て注目度は高かったようだ。また、「SHAZAM」は、ボーダフォンのサービス「MTV Music Finder powered by SHAZAM」としてもよく知られている。それぞれの内容としては、3D Model Searchが、ユーザーが描いたある物体の正面・上・側面図をもとに、該当する物体(画像)を探してくるというツールで、SHAZAMが、携帯電話に音楽を聴かせて楽曲情報を検索するというツールになっている。今回の無敵会議の参加者の中には、田口氏・橋本氏、どちらかが紹介した検索ツールの開発者もいたようだ。

    なお、プレゼンテーション終了間際の田口氏の一言「メモらなくても、今紹介したサイトのアドレスは後で配りますから」発言には全員が爆笑。橋本氏のプレゼンテーション資料などは同氏のブログでも確認できるので、そちらを参考にしても良いだろう。

    "検索の鉄人"こと関氏の検索テク

    「YST(Yahoo! Search Technology)は正しい、ユーザーの検索技術が悪い」

    そう軽快に話す検索の鉄人・関裕司氏ヤフー)は、数々の実践的な検索テクニックを参加者にレクチャーした。先に紹介した「関裕司養成アルゴリズム」も、実はこの関氏に感銘を受けた提案。面白いぐらいに結果を出すその検索テクには、絶えず賞賛の声が参加者から上げられた。

    関氏はまず、参加者に向けて「サーバー側から見た情報を意識すること」と話す。つまり、検索サイトに登録されているカテゴリや情報を考えて検索するようにアドバイス。今回の対象となるヤフーでは、都道府県>市区町村>タウンのように、範囲が狭まっても、紹介するカテゴリ(エリアガイド・エンターテインメントなど)は変わらないこと、さらに、そのカテゴリの振り分けは、常に自動・手動の両面から調整が行われていることを明らかにした。また、「MYCOM PC WEB - コンピュータ、インターネット関連のニュース。IT関連のセミナー情報やメールマガジンも。」といったように、登録サイトの説明文末尾にはほぼ句点が使用されていることから、"。"の検索で登録サイト数を知ることができる、とレクチャーした。

    そして関氏が考える検索の基本とは、

    「自分が探しているページをはっきりとイメージすること」
    「キーワードの入力時に、キーワードが記載されているであろう、あらゆるページを想定すること」

    の2点。この2点の一致が成功する検索への第1歩だという。

    例えば、求人情報を検索したい場合には、「当社規定により優遇」といった、特有のフレーズをキーワードにする。これに「SE」といった職種を加えることで、いわば、求人情報誌・媒体と同じような検索結果を表示できることになる。また、ベビー用品の市場を調べるといった場合、「ベビー用品 市場」をキーワードにすると、表示されるのはオンラインショップばかり。そこで関氏は、「オンラインショップに書かれていると想定される文字に、マイナス記号(-)をつけて検索すれば、オンラインショップの情報は削除される"らしい"」。効果は確実とは言えない、としながらも、試してみる価値を示唆した。

    このほか、同氏の検索テクニックは留まることがなかったが、中でも、最も重要だとするのが「複数の単語を組み合わせる」場合。例えば、東京都内の専門学校の住所一覧なら、

    都内 専門学校 住所 一覧

    が「一番しがちで、一番やってはいけない検索」にあたる。同氏は、「自分のイメージするサイト、もしくは表に、わざわざ"住所""都内"とはかかれていないでしょう。"一覧"もあやしい。こういったときは、

    専門学校 世田谷区 大田区 千代田区 町

    といった様に、具体的、かつ必ず書かれてあるキーワードを入れることが大事だ」と話した。それが歴代アメリカ大統領の身長なら、「身長 ワシントン ケネディ クリントン ルーズベルト カーター」の様に、世代を離す、地味な人物も入れるといった配慮も必要。また、少子化について政府のデータを調べたい場合には、「少子化 site:go.jp」でドメインを指定する、エクセルやパワーポイントといったファイルデータが必要なら、「少子化 site:go.jp filetype:xl(エクセル)」「少子化 site:go.jp filetype:ppt(パワーポイント)」でファイルを指定するといった技術も同氏からレクチャーされた。

    さらに、キーワードごとの検索回数ログビューワが表示される「New Query Logs」(ヤフースタッフ専用・非公開)には注目が集まった。「台風」といったキーワードなら台風が来るごとに検索回数が跳ね上がっており、「ブログ」なら4月20日がピークに。これには関氏も「一体、何があったんでしょうね」と首を傾げつつも、検索の回数こそが、いつ、どういったことが人々の関心を集めたのかを示す、と話した。

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