【レポート】

WPC EXPO 2004 - 「有言実行」のチームつかもと、今年もWPCに登場

1 ゲストからもさまざまなアイデアが飛び出すウェアラブルショー

 
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「チームつかもと」ことウェアラブルコンピュータ研究開発機構は、10月20日から23日まで東京ビッグサイトで開催されたWPC EXPO 2004に出展するとともに、最終日にはステージショー「ウェアラブルコンピューティングショー チームつかもとの5つの大予言」を開催した。

昨年のWPC EXPO 2003に引き続き2回目のステージショーとなる今回は、ミュージシャンのサエキけんぞう氏が司会となり、ゲストとしてサンプラザ中野氏と、昨年に引き続きぜんじろう氏を迎え、チームつかもと代表の塚本昌彦氏(神戸大学工学部)とともにウェアラブルコンピューティングの未来像を描いた。

今回のショーでも、2003年の情報処理学会大会で本格稼働して以来塚本氏のステージを支えてきた、ウェアラブル機器を利用した司会支援システムを活用。テレビ番組等で司会を務めることの多いサエキ氏もHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着し、プロの視点から実際にシステムの使用感をテストした。

今回の司会・サエキけんぞう氏(右)と、神戸大学の塚本昌彦氏

HMDの中にはこのような画面が表示されている。この後サエキ氏もHMDを着けて司会支援システムを利用

HMDを着けてごきげんのサンプラザ中野氏

そして、ステージにはサンプラザ中野氏が登場。ミュージシャン・サンプラザ中野とチームつかもとの間に一体どんな関係があるのか気になるところだが、実は今年8月に奈良・御所市で開催された「葛城フェスタinごせ2004」の中で、サンプラザ氏はHMDを装着してライブを行っている。しかもこの試みは、ウェアラブルに興味を持ったサンプラザ氏がチームつかもと側に直接コンタクトをとって実現したものだという。HMDに歌詞を表示し「昔の"歌声喫茶"のように、次のフレーズの歌詞をリードしてお客さんと一緒に歌った」(サンプラザ氏)という。

プロのミュージシャンが歌詞を見ながら歌うのはどうか、という意見もあるが、サンプラザ氏は「フォークの人たちは譜面台を立ててギターを弾くし、歌舞伎の舞台には黒子がいるのに、なんでロックだけだめなんですか、ねぇ」と話し、歌詞や譜面を暗記しなければいけない理由はないとする。また、HMDを利用するスタイルの普及については、細川護煕氏が首相時代にスピーチプロンプターを利用して話題になったように、政治家が演説などで利用すれば一気に浸透すると述べる。「小泉首相にぜひ使ってほしい。オレが総理大臣だったら絶対HMDで所信表明をやります。そうか、オレが総理になればいいのか(笑)」

8月に開催されたライブの様子。大阪大学の学生にシステムを着けてもらい(左)、歌詞を見ながら会場と一緒に熱唱

株式投資の入門書『サンプラザ中野と松本大の株本(かぶぼん)』を上梓するなど、最近は株に凝っていることでも知られるサンプラザ中野氏。値動きがあったときにHMDで知らせてくれる仕組みがあれば使えるというが、サエキ氏が「9面のマルチディスプレイを使っているディーラーを証券取引所で見たことがある」と話すと「じゃあ、9個のHMDが輪になっていて頭の周りを回るというのはどう?」と大胆な提案……。

モバイル楽器も新作が登場

塚本氏がウェアラブルコンピューティングと平行して進めている研究が「モバイル楽器」。今回のショーでは大阪大学大学院情報科学研究科の竹川佳成氏が、通常の鍵盤に黒鍵を追加して仮想的に音域を広げられるキーボード「モバイルクラヴィーアII」と、鍵盤を用いたPC用入力インタフェースを披露した。

モバイルクラヴィーアIIは、通常の鍵盤では黒鍵のないシ/ド、ミ/ファ(ハ長調)の間にもそれぞれ黒鍵を追加した鍵盤楽器で、ペダルを操作することで各鍵の音程をシフトできる。この仕組みにより、物理的には25鍵しか用意されていないキーボードで、ピアノの88鍵やそれを超える範囲の音域をカバーすることが可能。黒鍵にはランプが装備されており、シフトの状態をランプのON/OFFで目視確認できるのが特徴だ。一方の鍵盤を用いたPC用入力インタフェースは、鍵盤で母音と子音を指定して日本語の文字を入力できる。入力と同時に音を鳴らすこともできるので、文字を入力しながらも操作する姿は曲を演奏しているかのように見える。

ペダルで音域をシフトすることで仮想的に幅広いキーボードを実現する「モバイルクラヴィーアII」

:鍵盤を利用して文字を入力するデモ

そして、モバイル楽器の近未来像としてショー形式でデモンストレーションされたのが、上田安子服飾専門学校とのコラボレーションで実現した「着るピアノ」と「光るピアノ」。着るピアノはシート型の電子ピアノをワンピースの衣装に貼り付けたもので、着ている本人と奏者の連弾といったパフォーマンスも可能。また、光るピアノは演奏に合わせてアクセサリーのランプが点灯するというシステム。現在はケーブル等の問題があるが、将来無線化されれば、"着る楽器"によってより動きのあるライブが可能になるだろう。

「着るピアノ」の連弾

「楽器を増やして、将来は"着るオーケストラ"を目指したい」(上田安子服飾専門学校 大江瑞子校長)

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インデックス

目次
(1) ゲストからもさまざまなアイデアが飛び出すウェアラブルショー
(2) チームつかもとの予言をぜんじろう氏が徹底評価
(3) よりファッショナブルなウェアラブルファッション
(4) 展示ブースは大盛況

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