【レポート】

爆発的な普及の前兆か!? 活況だった米国初のロボティクス・エキスポ

3 近未来、ロボット需要が爆発するか

    Yoichi Yamashita  [2004/10/28]

    ロボット向けはVIAの独壇場

    来年のDARPA Grand Challengeに参加するThe Prodigiesの「eXpenditor」。転倒続出という昨年の結果を踏まえた設計

    VIAのEPIAを搭載した「eXpenditor」の心臓部分

    展示会場のあちこちで見かけられたのがVIAの文字。とにかく、同社のMini-ITXボードはいたる所で利用されていた。

    例えば、無人ロボット自動車レース「DARPA Grand Challenge 2005」に挑戦するチームProdigiesの「eXpeditor」。昨年の反省から、今年は多くのチームが砂漠を突き進む走力に力を注ぐようになると説明。Mini-ITXの軽さは大きな武器になるという。

    写真のようなEPIA搭載ロボは会場のいたる所で見られた

    VIAのEPIA M10000搭載、Linuxで動作する「Centibots」。各ロボットがお互いの情報を共有しながら迷路を解決

    White Box RoboticsのPCパーツだけで作成されたロボット「912」もホビイストの関心を集めていた。EPIA Mini-ITXを使用。残念ながら今回もデモンストレーションは披露されなかったが、同社もEvolution Roboticsの技術ライセンスを受けており、PCを自作する感覚で改造できる自走ロボットが可能になりそうだ。

    PCパーツのみで構成されるロボットを説明するWhite Box Robotics

    2007年には家庭用ロボットは7倍に

    国際連合が20日に発表したレポートによると、長いスランプに落ち込んでいた産業用ロボットに対する需要が2003年に突如として19%の伸びとなったそうだ。日本で25%、米国では28%の伸びを記録した。

    これまで工場の組み立てラインを中心に使用されていたロボットが、廃棄物処理や農作業、サービス補助など、様々な場所に導入されるようになってきたのが要因と見ている。今後もこの傾向は強まり、産業用ロボットは2007年まで着実な成長を続けると予想する。

    同時に、まだ一般的には普及していない家庭用ロボットも、爆発的な勢いで家庭に浸透し始める可能性があるという。2003年末時点で、掃除機ロボットや芝刈りロボットを中心に61万台の家庭用ロボットが稼動していたが、2004年から2007年の間にさらに400万台が新たに追加される可能性があるとしている。

    ここ最近、米国で行われるテクノロジー系のイベントには元気がなく、しかもRoboNexusは今回が第1回目である。始まる前はガラガラを予想していたのだが、予想外の賑わいで、正直ビックリした。国連のレポートを読んだだけでは、今ひとつピンとこなかったが、米国におけるロボットに対する関心の高まりは本物のようである。

    今回のRoboNexusは、ロボットに対する懐疑的な見方を払拭することに重点が置かれていた。次回はロボティクスに対する関心の高まりを期待して、より"実用性"に焦点を当てたイベントにするそうだ。

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