【レポート】

WPC EXPO 2004 - デジタルカメラ、携帯電話の展開は

    井原久美子  [2004/10/25]

    デジカメ各社のメイン展示製品をピックアップ

    m:robe MR-500i

    i:robeのデジタルカメラ「IR-500」。HDD・プリンタといった周辺機器と、専用のクレードルを通じてドッキングできる

    m:robe MR-100。黒い本体に赤色のアイコンが浮き上がる不思議なデザイン。操作部は静電パッドになっている

    オリンパスブースは先日発表された「m:robe」「i:robe」ほぼ一色。

    m:robeはHDD内蔵ミュージックプレイヤーだが、2モデルのうち「MR-500i」は、3.8型VGAのタッチパネル液晶モニタ、および、有効画素数122万画素デジタルカメラを搭載。i:robeは、HDD・プリンタ・デジタルカメラといった周辺機器が、専用のクレードルを通じてドッキングできる統合環境が用意されている。

    特にm:robeでは、どちらもタッチパネルや静電パッドを使用する点、指紋がつくことは仕方がないとして、新しい使用感、斬新なデザインが注目を集めていた。

    雫をイメージしたデジカメ「μ-mini DIGITAL」

    「スクデリア フェラーリ」チームの公式スポンサーとなったオリンパス。フェラーリ仕様デジカメもリリースしている

    そのほか各ブースでは、カシオが「EXILIM EX」、三洋電機が「Xacti C4」、京セラが「CONTAX i4R/U4R」、松下電器産業が「LUMIX DMC-FX/FZ」、リコーが「Caplio R1」といった顔ぶれ。

    中でも三洋電機は、妊娠・結婚といった話題で世間を賑わせたモデルの富永愛さん、ヘアメイクアーティストとして著名な江利川美奈さんがデコレートした「Xacti」を展示。「推奨するものではない」としながらも、一風変わったアプローチを行なっている。

    カシオのEXILIM

    キャンギャルも

    三洋電機のXacti C4

    京セラのCONTAX U4R

    松下電器産業のLUMIX

    Caplio R1

    こちらはビクターブース。左がHDDムービー「Everio」。右が小型2足歩行ロボット「J4」。全長約200mm、質量約770g、通信方式はBluetooth

    KDDIが見据えるBluetooth、DDIポケットのAirH"高速化デモ

    携帯電話に関しては、三洋電機がCEATEC JAPAN 2004に引き続き、地上デジタルの1セグメント放送受信対応の携帯電話型端末2モデルを展示。

    地上デジタルの1セグメント放送対応の携帯電話

    今回、携帯電話キャリアとして唯一の出展となるKDDIは、日立マクセルが開発中というアノト方式のデジタルペンを参考出展していた。これは、デジタルペンでデジタルペーパー上に文字を書くと、それが画像認識され、Bluetoothを介して携帯電話に転送されるというもの。デジタルペーパーにはカーボンインクにより特殊なドットパターンが印刷されており、そのドットパターンのX、Y座標から絶対位置が判別される。先日、Nokia 6630(Vodafone 702NK)の発表を行ったノキアなども積極的に展開しているようだ。

    デジタルペンとデジタルペーパー。ペーパーには固有のIDが割り振られるため、1ページごとに識別される

    また、同じくBluetoothを介して、携帯電話でWindows Media Player、WinDVDなどを操作できる新機能も紹介されていた。携帯電話側のアプリケーションとしてはほぼ仕上がっているようで、近いうちに導入される見込みだとのこと。KDDIではBluetoothソリューションを広く展開していきたい構えだ。

    携帯電話からWindows Media Player、WinDVDなどを操作。いわゆるリモコンの役目を果たす

    12月上旬より発売される「talby」。フラットなデザインや鮮やかなカラーが印象的

    携帯電話用燃料電池。左が日立製作所製でエタノールと水を使用したもの。左が東芝製でエタノールのみを使用したもの。説明員によれば「通常2、3時間だった電池寿命が5~10時間にのびる」とのこと

    DDIポケットでは、AirH"高速化デモを実演。現行のものと同じPCカード型で、128kbpsの倍程度の速度向上が見込まれている。説明員によれば、「圧縮ソフトのリリース予定もあり、FLASHは難しいが、通常のテキストサイトの閲覧、メールチェックに関していえば、5倍以上の速度がでるのでは」。

    AirH"高速化デモ

    参考出展のジャケットフォン

    ウェアラブルが先か、エージェント機能が先か

    FMV10周年を記念したトークセッション

    サンプラザ中野さん

    10年後の富士通のソリューション

    先日も紹介した富士通の"未来型PC"だが、別途、メインステージでトークセッションが開催された。

    出席したのは、富士通の五十嵐一浩モバイルPC事業部長、同上田義弘総合デザインセンタープロダクトデザイン部長、同斎藤邦彰パーソナルシステム事業部長。ゲストには、初購入のPCがAppleの「Mac+」、次が「FM TOWNS」というサンプラザ中野さんが招かれ、日経パソコンの渡辺編集長が進行を務めた。

    手前が家庭用テラサーバー。カラフルな小型ボックスが積み木式のPC。その隣がRFIDタグ技術対応PC

    air-put。ユーザーの心理状態を分析し、"ユーザーが求めること"を代行してくれる

    「実はプリント基板はあったりするんです」と五十嵐氏

    五十嵐氏や上田氏が語る"未来型PC"とは、「人間のパートナー」「もっともっとインテリアになじむデザイン」「飛躍した使いやすさ」の3点。そこから試験的に企画された計13点の"未来型PC"のうち、空を飛ぶエージェント機能搭載の「air-put」、積み木のように組み立てていくボックス型PC、「FM TOWNSの再来か」と言われたRFIDタグ技術対応PC、スライドする方向によって携帯電話にもゲーム/音楽/動画プレイヤーにもなるPDA、家庭用テラサーバーのデザインモックが展示された。

    マルチスライド式の未来のPDA。左スライドで携帯電話、上スライドで音楽プレイヤー、左スライドで動画プレイヤー・ゲーム機になる

    その談話中、特に実現が近いと紹介されたエージェント機能「MyMedia with Agent」だったが、中野さんからは「でも、いくらエージェントっていっても、未婚で30歳過ぎたとたん、『あなたは負け犬です。今日からお見合い相手を毎日10人ピックアップします』なんていわれたら嫌だなぁ。おせっかいは困るよ」とするどいツッコミが。これには、五十嵐氏も「できますね、『今までつきあった男の顔を出せ』と言ったら全部出ます」と応戦。歓談を交えながら、五十嵐・上田両氏は、「10年でできますよ」と明言した。

    最後に、中野さんは、「10年後にはチップを埋め込んで歩きたいくらい。まず、ウェアラブルがくると思うけど」と言いつつも「"トラック"が"乗用車"になる日がきっと来る」。将来、未来型PCが乗用車のように一般的になるよう期待を語り、場を締めくくった。

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