【レポート】

Intel R&D Day - 基調講演:「プラネットラボ」や光コネクタについて言及

    安武和宏  [2004/10/19]

    Intelは19日、企業や大学、政府研究機関で技術開発や標準化策定に携わるユーザーを対象にした技術セミナー「Intel R&D Day」を開催した。昨年に続いて第2回目となる。今回は、米Intel上席副社長兼CTOのPat Gelsinger氏が「インテル@イノベーション」と題する基調講演を行った。

    インテル@イノベーション - 基調講演

    米Intel上席副社長兼CTOのPat Gelsinger氏の基調講演では同社のイノベーションに触れ、2004年は研究開発費に47億ドルの投資を行い、研究者や科学者、技術者が世界中の75のラボで研究開発に従事していると説明した。

    もはやIntel 1社だけでは技術革新は進まず、他社・他機関と共同研究を進めることの重要性を唱え、「大学などの基礎研究を応用研究として成果を生み出していく」ことの意義について述べ、「リサーチパイプライン」と呼ぶ枠組みで取り組むとした。また、今度も、標準化化などの活動に取り組んでいくと述べた。

    半導体分野では、「ムーアの法則」を追求し、より拡大していく努力の必要性を強調し、65nmプロセス開発や、45nmプロセスを実現する研究、低消費電力向けのHigh-kゲートトランジスタなど、現在取り組み中の技術開発について説明した。

    ロードマップ

    ComputingとCommunicationsの融合

    さらに「The Era of Tera (テラの時代)」と表して、パラダイムシフトの必要性を唱え、「未来のアーキテクチャ」とする新規分野の開拓を重要視し、なかでも「人中心の技術」を強調した。人とコンピュータのインタラクティブなやりとりを通して、人が決めたことを自動実行する技術や、機械学習、分散化システムなど、今後、重要となる技術を挙げて、同社としてのビジョンを語った。

    そのほか、バイオ技術のDNA解析や健康モニターなどナノスケール技術と医療を連携させる分野や、「センサーネットワーク」と呼ぶ工場や農地、災害救助の現場などでユビキタスにセンサーがネットワークを構築する構想などを説明した。

    ネットワーク技術の分野については、「プラネットラボ」と呼ばれる世界規模での新時代ネットワーク実験場に同社が取り組んでいることを紹介し、その研究を通して社会問題でもあるスパムの検出や、メディアサービスの分散効率化など、ユビキタスネットワークともよばれるビジョンについて語った。

    プラネットラボ

    プラットフォーム・イノベーション

    シニアフェロー兼シニアディレクタJustion Rattner氏

    基調講演に続いて、同社システム・テクノロジ・ラボ・シニアフェロー兼シニアディレクタJustion Rattner氏は、プラットフォーム関連の研究開発について語った。これまでの周波数競争が終えんし、ユーザーの要求する機能や効率を追求する時代にあると、現状を踏まえ、同社としてこれまで取り組んできた技術開発について語った。

    プラットフォーム・イノベーション

    新分野では、今後、PCのコネクタ部を電気系から光系へ置き換えていくことをビジョンとして語り、光系のデバイスを採用するメリットを低雑音、安価、小型化可能などの例を挙げて説明した。なかでもノートパソコンなどではコネクタ部の技術革新が重要だと語り、同氏によれば4、5年後には製品として実現させる予定という。

    パフォーマンス追求に代わって、効率化、小型化の追求の時代にあり、「Anywhere Anytime」そして「Any Network Any Wireless Network」といったキーワードを掲げ、ユーザー要求を実現するため、省電力アーキテクチャの開発を進めるとした。

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