【レビュー】

重量級3Dベンチマークソフト「3DMark05」の詳細を見る

1 DirectX 9.0cに対応

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既報の通り、米FuturemarkはDirectX 9.0cに対応した3Dベンチマークの最新版である3DMark05をリリースした。そこで早速、この詳細をご紹介したい。

今回の3DMark05の最大の目玉は、DirectX 9.0cに対応した事である。元々3DMarkシリーズは、DirectXのメジャーバージョンアップにあわせて、その機能を使った新バージョンを出すという流れになっており、今回もこれに沿ったものになっている。以前の3DMark03はDirectX 9対応となっており、これだけ見ればそれほどメジャーバージョンアップとは思えないが、DirectX 9.0で対応するShader Modelが、DirectX 9ではVersion 2.0のみだったのがDirectX 9.0cではVersion 2.0/2a/2b/3.0と増やされており、かつNVIDIAのGeForce 6000シリーズがこのシェーダモデルVersion 3.0に対応している(ATIのRADEON X800/700/600/300はVertex Shaderは2.0、Pixel Shaderは2.0bへの対応)ことを高らかに謳っている事もあり、単なるマイナーバージョンアップとかパッチレベルではなく新バージョンになったということだ。

ちなみに3DMark2001までは、Remedy Entertainmentの開発したMAX-FXという3Dエンジンを利用していた。このエンジン、同社の開発したMaxPayneに利用されていたので、遊んだ事のある読者もおられよう。ところが3DMark03ではこのMAX-FXを捨て、全く新しい描画エンジンを搭載している。ただこのエンジン、当初はNVIDIAからクレームが付き、Futuremarkから反論が出るといった具合にいろいろ物議を醸し出したものだったが、今回はまたもや新規に作り直した模様である。特にShadowingに関してはホワイトペーパーでわざわざ一節を割いて紹介するほどで、従来のStensil Shadow Volumeと呼ばれる方法から、Shadow Depth Mappingという方法に全面的に切り替えられた。同社はこれをPSM(Perspective Shadow Maps)と呼んでいるが、DOOM3やUnreal Engine 3などの最新ゲームタイトルも(Shadowingに関して)同様の傾向を見せており、こうしたトレンドを取り込んでゆくことで、より"Game Like"な3Dエンジンになったとしている。

またCPU Testにおいては、従来は単に解像度を落とした上でVertex Shaderの計算をCPUに行わせる事で、フレームレートからCPUの能力を見るというものだったが、3DMark05ではこれに加えてCPUに物理計算をさせることになった(飛行船の飛行軌道を毎フレームごとリアルタイムで計算させる)。軌道自体は毎回同じなので、別にテーブルで持っていても差し支えが無いが、あえて毎回計算させることでよりGame Likeにしたということだ。またマルチスレッド/マルチプロセッサに対応して、軌道計算と描画演算が別スレッドで実行されるようになっており、この結果マルチスレッド/マルチプロセッサ環境では「多少」性能が向上するようだ。「多少」というのは、負荷が大きいのは圧倒的に描画処理であり、ここをマルチスレッドにするという話ではないためで、従ってドラスティックに性能が変わるものではないだろう。他に細かいところでは、3DMark03よりも詳細な分析が行いやすい様な結果を出してくれるテストが増えたのも、異なる点として挙げて差し支えないだろう。

こうした結果として、3DMark03と比較しても極端に「重い」ベンチマークとなった。実際のテスト結果は後述するが、3DMark03で10000を超えるような環境であっても、3DMark05では4000未満までスコアが落ちてしまう程度に負荷が増えている。強いて比較すれば、3DMark03よりもビデオカードに対する負荷がより増えた感じで、ますますもってシステムレベルの比較には不向きなベンチマークになってきたといえるだろう。

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インデックス

目次
(1) DirectX 9.0cに対応
(2) インストール&実行
(3) 各Testの実際(1)
(4) 各Testの実際(2)
(5) 結果表示も刷新
(6) ベンチマーク結果
(7) 考察というか雑感というか

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