【レビュー】
ノートPCの「薄く軽く」という進化のベクトルが落ち着き始めた一方で、最近活気づいてきたのが「AV機能満載」というベクトルだ。DVD作成やTVキャプチャといった機能のほかに、高品位液晶やインスタントAV機能といった付加機能を次々に吸収し、今ではノートPC売り場の顔的な存在となっている。少し前まではソニーの独擅場であったが、今や国内家電メーカーが激しいバトルを展開する激戦地となっている。
その中でも注目したいのが、大判の液晶を採用したAVノートだ。きょう体に余裕がある分、各社の設計思想が如実に見えてきて面白い。
この流れの中で富士通は、同社製ノートPCのフラッグシップにあたる新シリーズ「FMV-BIBLO NX」を発表した。今回は最上位モデル「FMV-BIBLO NX90J/T(以降NX90と略)」の試用を通じ、このマシンの魅力を紹介していきたい。
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本体の設置面積は雑誌の見開きよりもわずかに狭い程度。写真でみると実感はわきづらいが、実際眼前に置くとかなり圧倒的 |
テンキー付きのキーボードは実用性十分。ホームポジションが左にずれている点は好みが分かれるところだが、数値入力が多いユーザにはたまらなく嬉しい |
ボディは上半分がシルバー、下半分がブラックという非常にシックなカラーリング。きょう体は直線を主にしたデザインだが、それほどゴツゴツした感じは受けない(むしろナリの大きさを考えれば、優しいデザインだといえる)。
思わず絶句してしまったのがその大きさ。弊社刊「PCfan」を見開きで広げたより少し狭い位の大きさだ。ただ、この大きさに本体とディスプレイ、そしてキーボードまで、必要なコンポーネントが全て集約されているため、ヘタな液晶省スペースデスクトップPCよりはコンパクトになる点が評価できる。ノートPCだけに部屋から部屋への持ち運びも可能だが、重さは4.6kgとかなり重いため、自然と据置きで使うスタイルに落ちつくことになる。
一般的にデカいというのはノートにとってデメリットだが、BIBLO NXは本体の大きさをうまく使い切るような設計になっている。特に筆者が気に入ったのはキーボードにテンキーが装備されている点だ。特にテンキーを外付けにして使っていたビジネスユーザにとっては、本体だけで完結するというのは非常に魅力的な仕様ではないだろうか。PgUpやHomeといった特殊キーが独立した仕様だが、キータッチは割と普通のノートPC並みなのがちょっと残念。
ちなみに、本体底面のチルトスタンドを立てれば適度に傾斜がつくが、力強くタイピングしてもきしみ感はあまり感じられない。このあたりの剛性確保も重さの理由の1つだろう。
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