【レポート】

photokina 2004 - 日本メーカー勢ぞろい、力を見せつける

    小山安博  [2004/10/05]

    photokinaで目立つのは、なんと言っても日本メーカー。デジタルカメラ市場では独壇場といってもいいだろう。すでに数社の日本メーカーブースは紹介したが、ここではそれ以外のメーカーのブースも紹介していこう。

    キヤノン

    キヤノンのブースでは、カメラからプリンタまでを展示。会場内でも有数の人手を稼ぎ出していた。とにかく人がすごいので、なかなか製品に触れることができないのだが、展示されているのは発表されたばかりの「EOS-1Ds Mark II」「EOS 20D」といったデジタル一眼レフカメラから「PowerShot G6」などのコンパクトデジタルカメラ、ボックスシルエットの新「PIXUS」など。

    特に欧州でのカメラ人気を反映し、デジタルカメラブースが盛況。プロからハイエンドカメラマンを対象にしたセミナーも随時開催していた。

    レンズも新製品の「EF-S 17-85mm F4.0-5.6 IS USM」。EOS-1Ds Mark IIについても高い人気で、Lレンズを装着して試すことも可能なことから、10分以上待つことも

    「PIXMA iP4000」。日本でのブランド名は「PIXUS」

    ニコン

    ニコンブースでもデジタルカメラが人気。photokinaにあわせて発表されたプロ向けのデジタル一眼レフカメラ「D2X」や「D70」、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX 8800」「COOLPIX 8400」「COOLPIX 4300」といったあたりが人気。日本のイベントではあまり目立たないフィルムカメラも一定の地位を占めているのも、日本との違いとしてあげられるだろう。

    ニコン「D70」

    D70のスケルトンボディ。ケース内での展示だった

    COOLPIX 8400

    銀塩カメラ「F6」のカットモデルもケース内で展示

    ニコンはプレスカンファレンスも実施。基本的には従来からの同社の戦略を海外プレス向けに説明した、という内容だが、日本では停滞気味のデジタルカメラ市場に対して、欧米の伸びが高いとしており、それを実証するかのように、たくさんの人が詰めかけるブースとなっていた。

    また、ニコンはデジタル一眼レフカメラの世界市場で40%以上のシェアを目指す、としている。

    銀塩一眼レフは出荷台数が下降しているが、レンズは伸びている。これはデジタル一眼レフ人気のためだという(左グラフ)。今年度のシェア目標は40%以上

    コニカミノルタ

    コニカミノルタのブースでは、新製品の「DiMAGE A200」などのDiMAGEシリーズに加え、欧州では初公開となる「α-7 Digital」(欧州でのブランド名は「Dynax7D」)を出展。CCDシフト方式の光学手ブレ補正機能を内蔵した、同社待望のデジタル一眼レフカメラだけに、注目度は高い。また、コンパクトカメラでは高倍率・手ブレ補正が日本と同様に受けているようだ。

    人気が高く、触れるためには待ち時間が長かった「α-7 Digital」

    ソニー

    ソニーは新製品の「Cyber-Shot L1」や「Cyber-Shot T3」「Cyber-Shot F828」などを前面に押し出してのブース展開。いずれの製品も多くの来場者が手に取って試していた。

    Cyber-Shot T3

    Cyber-Shot L1

    ペンタックス

    ペンタックスは、すでに「Optio MX4」「Optio X」や、10万円以下の「*ist Ds」といった特徴的な新製品を発表済み。また「smc PENTAX DA Zoom 18-55mm F3.5-F5.6 AL」「smc PENTAX-D FA Macro 100mm F2.8」「smc PENTAX-D FA Macro 50mm F2.8」「smc PENTAX DA 40mm F2.8 Limited」といったレンズもリリース。

    特にPENTAX-D FAシリーズはデジタル一眼レフカメラに最適化し、コンパクト化も実現した。PENTAX DA 40mm F2.8 Limitedはパンケーキ型のレンズで、photokinaでは参考出品。ブースの説明員によれば、発売は11月ごろになるとのこと。

    *ist Ds+smc PENTAX DA 40mm F2.8 Limitedレンズ

    *ist Ds

    松下電器産業

    松下は、デジタルカメラのLUMIXシリーズ、動画撮影に主眼をおいた「D-snap」シリーズなどを出展。個人的な印象では、「LUMIX FZ20」や「LUMIX LC1」といったような、よりカメラライクな製品が人気だったように感じた。

    LUMIX LC1

    LUMIX FZ20

    D-snapシリーズも

    三洋電機

    三洋は「Xacti」シリーズを展開。特にグリップスタイル、「ムービー手ブレ補正」を搭載したMPEG-4カメラ「Xacti C4」をメインに据えた。製品の多くはすでに日本では発表、登場済みだが、見慣れない「VPC-A5」というモデルも。こちらは海外限定モデルだそうだ。有効500万画素CCDに光学2.8倍ズームを搭載。2型の液晶モニタを搭載しながらコンパクトな製品となっている。

    大々的なブース展開を行っていた「Xacti C4」

    日本で発売予定はないという「VPC-A5」

    三洋のコンセプトモデル

    カシオ計算機

    カシオはEXILIMシリーズを大量展示。「EXILIM EX-P600」や「EXILIM EX-S100」など、いずれのモデルも人気が高かった。ブースでは「CASIO」を知らないらしい初老の男性から「(CASIOは)なんと読むのか」と尋ねられ、それに答えると男性はEX-P600を指して「良さそうなカメラだね」と興味を持った様子だった。

    欧州でも薄型・コンパクトなカメラは人気の様子

    EXILIM EX-S100

    オリンパス

    初回のレポートでも紹介したが、オリンパスブースではひっそりとした感じで参考出品が。「m:robe」という製品で、薄型の音楽プレイヤー一体型デジタルカメラのようだ。また「Easy Imaging System」と名付けられた、カメラと直接接続できるHDDドライブやプリンタといった将来の製品イメージを提示。ただ、ブースの説明員に聞いても、特に詳しい情報は聞けなかった。

    m:robe。上が音楽プレイヤー、下がデジタルカメラ一体型

    Easy Imaging System。左がドッキングステーション、右がデジタルカメラ

    ドッキングステーションを介してDVDドライブに接続

    こちらはHDD

    プリンタ

    こうして見てみると、特にデジタルカメラ本体については、まさに日本メーカーの独壇場という感じだった。海外メーカーで、デジタルカメラ本体を展示しつつ大きなブースを構えていたのは、Kodak、Leica、Samsung、Hewlett-Packardぐらいで、人気の面でも、この分野における日本メーカーの力を見せつけていた。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      マイナビニュースマガジン