【レポート】

見えてきたPostgreSQL 8.0

3 急速に整備されるPostgreSQLの周辺環境

      [2004/09/22]

    その他の改善

    大きな変更が目白押しの中ではあまり目立たないが、ユーザにとってはありがたい細かい機能の追加もある。主に管理作業の負荷を軽減してくれるであろう便利な新機能についても見ておこう。

    CSVフォーマットのサポート

    意外にもこれまでサポートされていなかったCSV形式のデータのインポート/エクスポートが、ようやく追加された。もちろん従来のPostgreSQLでもカンマ区切りやタブ区切りのデータをインポート/エクスポートすることは出来たが、もともと「CSV形式」には明確な標準仕様がなく、例えば「文字列中に,が含まれる場合はダブルクォートで括る」などといった、Excel等のローカルなルールに対応しきれない部分があった。PostgreSQL 8.0では、「COPY」命令に「WITH CSV」句及び引用符、エスケープキャラクタに関するオプションを指定して、不確定な形式のCSVファイルを柔軟に読み書きできるようになっている。

    カラムのデータ型の変更が可能

    一般的に言って、データベースの運用を開始してからテーブルのカラムのデータ型を変更する必要が出てきた場合、テーブル設計を行った担当者は設計ミスの誹りを免れないだろう。あらかじめきちんと考えられたシステムでは、データ型の変更やカラムの追加といったアプリケーションの改修に繋がるような仕様変更は「無いはず」のものだ。しかし、開発の現場においては現実が理想通りにいかないのもまた真理である。実際のプロジェクトでは、後からカラムの追加、変更といった要求が出てくるのも致し方ない場合は多々ある。PostgreSQLでは以前から「ALTER TABLE」によるカラムの追加や削除は可能だったが、今回の8.0ではデータ型の変更もサポートされる。

    急速に整備されるPostgreSQLの周辺環境

    15日のテクニカルセミナーでは、最新バージョンの解説の他に、レプリケーション・システム「Slony-I」の開発者であるJan Wieck氏による技術解説が行われた。同氏の勤務するAfiliasでは.org、.infoドメインのレジストリサービスを、PostgreSQLとSlony-Iを使って実際に運営しているという。Slony-Iは早くもPostgreSQL 8.0 BETA 1に対応したバージョン1.0.2がリリースされるなど、アクティブな開発が行われていることを強く印象付けている。

    「Slony-I」の開発者であるJan Wieck氏

    また、当日セミナーを主催したSRAからは、「PostgreSQL技術者認定制度(PostgreSQL CE) 」の説明も行われた。PostgreSQL CEはPostgreSQL技術者の客観的な評価基準を確立し、不足している技術者の育成を通して企業へのPostgreSQLの普及を促進していくという。

    ここしばらく大きな話題が少なかったPostgreSQLの周辺だが、新バージョンのリリースを間近にして興味深い話題が増えてきた。PostgreSQL 8.0の正式リリースまでにはまだ1月ほどかかるとのことだが、大きな期待が持てるバージョンになることは間違いないだろう。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      求人情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      転職ノウハウ

      あなたの仕事適性診断

      4つの診断で、自分の適性を見つめなおそう!

      Heroes File ~挑戦者たち~

      働くこと・挑戦し続けることへの思いを綴ったインタビュー

      はじめての転職診断

      あなたにピッタリのアドバイスを読むことができます。

      転職Q&A

      転職に必要な情報が収集できます

      スカウト転職する

      企業からアプローチのメッセージが届きます。

      マイナビニュースマガジン