【レポート】

IDF Fall 2004 - Showcaseでは水噴射で最大25KW冷却可能な装置が展示

1 EFIとFB-DIMM

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IDFの通例だと併設されるProduct Showcaseでは、Intel未発表の製品がしばしば見つかる事が多い。例えば昨年だとPCI Express関連の展示にこっそりGrantsdaleことIntel 915G搭載マザーボードが使われていた、という類だ。ところが今回デスクトップに関しては特に新製品はなし。モバイル向けのSonomaプラットフォームにしても、Acerのサンプル機が1台だけあるというレベルで、とてもShowcaseまで回ってくる感じではない。そういうわけで、未発表製品の発見というよりも、既発表技術のインプリメント例が出てくるというパターンが多かった。なお、PCI Expressにかんしては別稿で説明したい。

EFI

昨年からIntelがBIOSに変わる新しいファームウェア管理技術としてEFI(Extensible Firmware Interface)という新技術を推進している話は既にレポートがあるが、今回この実装例が展示された。Photo01はデスクトップ向け、Photo02はサーバー向けのEFI実装サンプルであるが、従来のBIOSでは実現できなかった親切なメニュー構成になっていることがお判りいただけよう。当然EFIはネットワークブートも実現できるわけで、そのためのブートサーバユーティリティのサンプルも示される(Photo03)など、意外に実装が進んでいる状況がしめされた。

Photo01:見てお分かりのとおりIntel 915用のブートメニュー。コンシューマ向けということでCLIは実装していないが、メニュー項目が親切。

Photo02:こちらはXeonマザーボード用メニュー。サーバー向けとあってCLIのプロンプトが出ている。8種類のブートデバイスが示され、また環境をストレージエリアに保存したり、そこから呼び出したりといった事が可能なデモも行われた。余談だが筆者の第1印象は"SPARCStationのOpen Boot PROMのメニューみたいだ」。まぁ要件が似ているから構成も似ているということだろう。

Photo03:TFTPサーバから読み込んでのリモートブートが可能。ちなみに利用しているサーバはコレ

FB-DIMM

ロードマップにも書いた通り、Intelはサーバ向けのソリューションとしてFB-DIMM(Fully Buffered DIMM)を推進してゆく予定で、Memory Implementation Forumを設立するなどして普及を図ろうとしている。それを受けてかSamsung Electronicsは早速FB-DIMMのサンプルを展示していた(Photo04~06)。ではその他のメーカーは? というと、Micronは今回FB-DIMMの展示予定はなし。Hynixは「サンプルは韓国にしかない」とのお返事。Elpida Memoryは展示こそされていなかったが、聞いたら出てきた(笑)(Photo07)またInfineonは巨大なヒートシンクがついた製品をサンプル展示していた(Photo08)。ちなみにメモリの動向に関しては、これもまた別稿で説明する。

Photo04:1GB FB-DIMMサンプル。TI製のMemory Hubを利用している。

Photo05:こちらはNECのMemory Hubを使った1GBサンプル品。

Photo06:こちらはICS製Hubを使ったサンプル品。

Photo07:Elpidaは512MB品。「TIを使ったサンプルとかは?」と聞いたところ、「やはりNECとの関係が深いので」というお返事。

Photo08:ヒートシンクの影に隠れているのはTIのMemory Hub。

PCI Express CaptureCard

PCI Expressネタかもしれないが、ATIのブースにはPCI Express 1xベースのTVキャプチャが展示されていた(Photo09)。特徴的なのはチューナー部の大きさで、従来の半分以下のサイズに収まっている。何でもこのチューナー部、完全にデジタル化を図った模様("Fully Solid-State"という言い方をしていた)である。詳細についてはまだ教えてくれなかったが、ある程度のフィルタ処理も内部で行えるようだ。現在のハイエンドTVキャプチャカードが3DYC分離とかゴーストリダクションなどを外付けチップで実装し、結果として基板面積がかなり大きくなっていたわけだが、この新チューナを使うことで一気に実装面積が小さくできる可能性がある。展示では2枚のチューナカードを装着してのデモを行っていたが(Photo10~11)、このサイズならデュアルチューナ構成としてもそれほど問題にはならないだろう。また、この新チューナを搭載したPCI Express版All-in-Wonderも同時に展示された(Photo12)。

Photo09:すっきりした構成のキャプチャカード。一応展示目的は、PCI Express 1xに対応したRAGE THEATERなのだが、それよりも(金色のシールドケースに囲まれた)チューナー部の方が興味を集めていた。

Photo10:(ちょっと暗くて見えにくいが)キャプチャカードを2枚挿しての同時動作。キャプチャ1の出力の中にキャプチャ2の出力をインポーズするデモを行っていた。

Photo11:マルチチューナーキャプチャカードを作る際の問題は、このバックパネルのコネクタになるかもしれない。

Photo12:PCI Express版All-in-Wonder。現在搭載されているコントローラはX600ベースで、X800に関してはこれからという話だった。

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インデックス

目次
(1) EFIとFB-DIMM
(2) Intel MXP5800や水噴射冷却装置「SPRAYCOOL」

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