【レポート】

IDF Fall 2004 - 06年にはCentrinoに WiMAX普及に向け「Rosedale」をサンプル提供

    Yoichi Yamashita  [2004/09/09]

    米Intelは、無線ブロードバンド規格WiMAX(802.16-2004)をサポートするシステム・オン・チップ(SoC)のサンプル出荷開始を発表した。CPE(Customer Premise Equipment:顧客宅内機器)向けとなっている。

    IDFの基調講演でRosedale(中央のチップ)を初公開するPaul Otellini氏

    WiMAXは、最長約50キロの距離で最大75Mbpsの通信を可能にする。802.16-2004は、ブロードバンドサービスなどに接続するためのアクセス用途が想定されており、DSLやケーブルによるブロードバンドサービスが行きわたらない地域をカバーできる無線技術になると期待されている。

    サンプル出荷されているチップは、802.16-2004 MAC/PHY、10/100 Ethernet MAC、TDMインタフェース、セキュリティコントローラなどを統合。「Rosedale」というコードネームで呼ばれている。

    RosedaleがターゲットとしているCPEは、家屋に設置して、無線ブロードバンドの信号を伝送・受信するための装置である。Rosedaleには、CPEが必要とする主な機能がまとめられており、低コストで迅速なCPE開発が可能になる。その結果、現在350ドル~500ドルが予想されているCPEを、他のブロードバンド接続方法と競争力のある価格帯で提供できるようになれば、WiMAX普及が現実味を帯びる。

    Intelは、2005年にCPE向けの製品を提供。長期的にはアクセス用途だけではなく、ホットゾーンやモバイルシステムとして利用するビジネスモデルを視野に入れている。移動体向けサービスが可能になる次期規格802.16eに合わせて、2006年にはCentrinoへの追加、2007年にはハンドセットへの統合を計画している。IDFのオープニング基調講演で、Paul Otellini社長兼COOの基調講演は、「(WiMAXの普及に伴い)DSLやケーブルとWiMAXの間は、固定電話に対する携帯電話のような関係になる」と指摘。コンピューティングの転換点になり得るとしていた。

    ブロードバンド接続(2005年)、ポータビリティ(2006年)、モバイル(2007年)と利用モデルを広げていく

    家庭でのインターネット接続用。Rosedaleは低コストのCPE開発を可能にする

    企業や集合住宅向け。VoIPやWi-Fiにも対応したCPE

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