【レポート】

iPodのようなPCって? - その答えがココにあります

2 ほかのディスプレイ一体タイプとは一線を画すiMac G5

    大野晋一  [2004/09/03]

    iMac G5の最大の特徴は「全てを2インチ厚のきょう体に納めてしまうオールインワンのエレガントさ」(前刀氏)だ。「今の時代に何の制約もなくPCを作るとすれば、ディスプレイ・マウス・キーボードがあればよい。iMacはこのような考えをもとに、"本体"を意識させないものとなった」(アップルコンピュータ プロダクトマーケティング部長の江川大輔氏)。iMac G5はデスクトップPCがデスクトップPCとして存在するために必要な要素を最低限にまでそぎ落とし再構成することで、どこから見ても無駄のないデザインとなっている。江川氏は「(フットプリントは)ポータブルPCよりも場所を取らない、省スペース設計。しばらくはこれ以上の省スペース設計は出てこないのではないか」とも述べ、「究極の省スペース設計」(同氏)もアピールする。各種ワイヤレスオプションを装備すればネットワークと入力デバイスをワイヤレスで接続することも可能となり、Appleならではのシンプルさを実現する。

    本体は白いポリカーボネードに透明なポリカーボネードの層がかぶせられている。ドライブはスロットローディングのものを採用した

    背面まですっきり。各種ワイヤレスオプションを装備すればネットワークと入力デバイスをワイヤレスで接続することも可能

    薄いきょう体に納めるため内部のレイアウトなども工夫されている

    脚は別売りのマウントキットを使用することでVESA準拠のアームと交換することもできる

    きょう体内部

    昨今、特に国内市場において、ディスプレイ一体型デスクトップPCは高い人気を呼んでいる。しかし、同社ではiMacがこれらと競合するものとは考えていないようだ。「日本で多く出てきているディスプレイ一体タイプとは一線を画すものと考えている。コンシューマ機でここまでのディスプレイ解像度を持つものは少ないし……」(江川氏)と、iMac G5がデジタルコンテンツの視聴を楽しむという目的にはもちろん、"iLife"の"iMovie"や"iDVD"、"GarageBand"によるコンテンツ制作などクリエイティブ用途にも最適なものとなっており、コンシューマを広く対象とし、エントリーユーザを対象として機能を削減したものでは無いことを強調した。「コンシューマ向けデスクトップPCに64-bit CPUを搭載、その処理能力でiLifeを快適に扱うことができる。コンシューマのデスクトップで64MBのDDR VRAMを搭載するものはほぼ無い」(同)。また、前刀氏は「他社のPCは後ろに(本体機能を納めるための)出っ張りがある。あれではオールインワンと言えないと思う。ディスプレイとCPUをくっつけただけだ」と述べ、iMac G5が高いデザイン性とシンプルさにより多くの生活シーンにフィットするという点で他のPCを大きく引き離し、独自の魅力を持っているとする。

    インタフェースポートは背面に備えられ、上から下に大きさに従って整列している。電源ボタンはポートの下にあり、そのちょうど裏側に当たる前面にはスリープランプがある

    スピーカーは底面にあり、ユーザは机や床などで反射した音を聞くことになる。同社ではこうすることで自然な音響を実現したとしている。また、ネジを取り外すとバックパネルを取り外すことができ、中にアクセスできる。ネジは通常のプラスドライバで外すことが可能

    背面ポートに挿したケーブルも……

    前から見るとすっきり。脚の裏にはポリカーボネードのプレートが備えられ、横方向へのパンも容易に可能となっている。縦方向へは上に25度、下に5度チルトが可能

    "Say Hello to iMac"--1998年8月、アップルコンピュータはiMacを発表した。丸っこく、カラフルで愛嬌のあるデザインの初代iMacは、同月29日の発売以来連続14週の間、国内市場においてPCのベストセラーとなる(BCN調べ)など、社会現象ともいえる反響を起こした。iMac G5はその後同社が得た小型化・静音化の技術やPowerPC G5の処理能力、そしてNEXTSTEPの流れを汲み安定性と汎用性に優れたMac OS Xにより「デスクトップPCを再定義する」(前刀氏)ものとして再構成された。AppleはiPodの大ヒットで得たブランドリーチを活かし、iMac G5によって再びPC市場にインパクトを与えたい考えだ。

    従来使っていたMacとFireWireで接続することでアプリケーションや環境設定の移行を行うことができる

    iPodの大ヒットで得たブランドリーチを活かし、iMac G5を市場に投入する

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