【レポート】
後編となる本稿では、バーチャルリアリティ系の技術展示を中心に紹介していきたいと思う。
EMERGING TECHNOLOGIES展示といえば毎年、大がかりなバーチャルリアリティ展示が注目を集めるが、本年度、「ユニーク」という意味において注目度がもっとも高かったのがこのバーチャル水泳システム「Swimming Across the Pacific」(太平洋横断水泳システム)だ。パフォーマーはヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着、磁気モーショントラッカーセンサーを身につけて宙づりとなる。あとは体を動かして泳ぐまねをすればいい。
パフォーマーの動きはリアルタイムに処理されて、速度や進行方向が算出されて、仮想空間の中を泳ぐ(?)ことができる。パフォーマーの動きに応じて水面にはちゃんと波紋が発生し、それに合わせて音も鳴る。HDMにはパフォーマーからの視界そのものを一人称視点で映し出せるほか、三人称視点の映像も見ることができる。これで泳法フォームのチェックも行えてしまうというわけだ。
システムのタイトルとなっているように太平洋の横断が楽しめるようになっており、ロサンゼルスから東京までを数日に分けて泳ぐことが可能。
応用範囲は、ダイエットを対象とした健康器具としてはもちろん、スポーツトレーニング、リハビリの用途も考えられるという。
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オフィシャルサイトにはこのシステムを動画で紹介したものもある。興味のある人はチェックしてみて欲しい。 |
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映画「マトリックス」でお馴染みになった、激しいアクション中に時間が止まって視点だけがグイーンと動くあの特殊効果「パレットタイム効果」(Bullet-time FX)を応用したインタラクティブ・ディスプレイシステム。
「3D Spatial Narrative」と名付けられたこのシステムでは、プラズマディスプレイ(PDP)が、丁度、実写 + 3D-CGで作られた仮想現実の世界に設置してある「のぞき窓」のようになっており、PDPには映像が表示されている。PDPは軸棒に取り付けられており、PDP自体を180°の範囲で回転が行え、その視線方向にあった映像がリアルタイムに表示される仕組みだ。
あのマトリックスのパレットタイムFXの視点のグイーンとまわる演出を、ユーザーの操作で見られるというイメージ。デモは意外にローテクで作られているそうで、シーンに登場する各人間の俳優は、本当に静止してもらって、俳優を取り囲むようにして敷いたレール上の高解像度カメラを移動させて撮影して作り出したそうだ(本来のパレットタイムFXはレール状に複数台のカメラを設置して同期撮影させるので俳優が静止する必要はない)。
「高解像度カメラをたくさん買う予算がなかったから」とは、このシステムを開発したMatthew Mohr 自身のコメントだが、中の映像自体は解像度が非常に高く鮮烈であった。
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