【レビュー】

GeForce 6800 GTとRADEON X600シリーズを試す

11 オーバークロック動作

    大原雄介  [2004/07/29]

    定格動作でのテストは以上で終わりだが、ちょっとここから遊んでみることにした。きっかけは、GeForce 6800GTが、GeForce 6800Ultra相当で動かないか? ということである。なにしろ動作クロックがGeForce 6800Ultraとそれほど変わらないから、ひょっとすると行けるのではないか? と思うのが人情である(?)。で、PowerStripを使ってオーバークロックしてみたところ、あっさり動いてしまった(Photo29)訳で、そうなると、他のカードも出来るかどうか気になるところだし、上げるとどこまで性能に反映されるかも気になるところだ。そんな訳で、全てのカードについて一通りオーバークロック動作を試みてみた。

    Photo29:メモリクロックは初めから倍にされて表示される。

    GeForce 6800GT

    グラフ24:3DMark03 Patch340 (GeForce 6800 GT)

    上に述べたとおり、コア/メモリが定格350MHz/1000MHzなのを、400MHz/1100MHzまで引っ張り上げてみた。この状態で3DMark03を全解像度で実施してみたが、あっさり完走した。結果はグラフ24に示す通りで、8%ほどの性能向上である。あまり大きな性能向上ではないが、それでも確実に性能が上がっているのは確か。ただし、動作中はファンが常にフル回転で動作し、温度も80℃を超えていた(周囲温度は28℃ほど)から、あまりお勧めできるレベルではない。やはり2レーン分のヒートシンクには意味があることを再確認した結果でもある。

    RADEON X600Pro

    グラフ25:3DMark03 Patch340 (RADEON X600 Pro)

    メモリも遅いことだし、どこまで引っ張れるかちょっと疑問だったのだが、480MHz/640MHz(Photo30)で安定稼動し、520MHz/700MHz(Photo31)でも問題なく動作した。ちなみにこの中間で500MHz/700MHzという組み合わせも試したのだが、これが定格より遅くなるという状況になったため、結果は示していない(おそらく非同期回路のタイミングの問題で、余分にウェイトが入ってしまうためだろう)。結果はグラフ25に示す通りで、Clockup 1で2割程度、Clockup 2では3割以上も性能が向上して、X600XTの定格動作以上に性能アップした。それだけX600Proのコアにはマージンがあるという事かもしれないが、メモリの方はかなり熱くなっており、連続運転をするつもりならばここにヒートシンクをつけるといった配慮が必要だろう。

    Photo30:こちらでメモリクロックはベースクロックが表示されるので、実際は倍の640MHz動作。

    Photo31:同様にこちらは720MHz動作。これ以上のクロックアップは出来ない限界まで引っ張ることができた。

    RADEON X600XT

    グラフ26:3DMark03 Patch340 (RADEON X600XT)

    こちらはメモリチップこそ高速でマージンがあるが、コアの方がそれほどマージンが残されていない筈で、クロックアップはちょっとおっかなびっくりである。それでもノーマルの500MHz/730MHzに対して552MHz/802MHz(Photo32)、581MHz/844MHz(Photo33)、600MHz/882MHz(Photo34)、621MHz/902MHz(Photo35)と、結構なところまで引っ張り上げることが可能だった。ただ結果をみると、グラフ26の通りあまりふるわず、Clockup 2でやっと1割強、Clockup 4で2割強程度で、X600Proに比べると明らかにマージンが少ない。また、Clockup 3以降は時折画面にノイズが走るようになり、動作自体にもちょっと不安が残る。クロックアップがあまり美味しくない構成と言えるだろう。

    Photo32:比較的軽いクロックアップ。もっとも効果もわずか。

    Photo33:現実問題はこの辺でとどめておくのが無難だろう。一応1割以上の性能Upもあることだし。

    Photo34:時折画面にノイズが乗り始める。ちょっとヤバイ感じ。

    Photo35:ノイズの頻度はそれほど増えないが、性能が上がったのはここまで。これ以上上げようとすると、強制的にPowerStripがクロックを下げてしまう。

    GeForce PCX 5750

    グラフ27:3DMark03 Patch340 (GeForce PCX 5750)

    ノーマルの425MHz/550MHzから501MHz/650MHz(Photo36)、531MHz/680MHz(Photo37)まで引っ張ってみたが、結果はグラフ37の通り。Clockup 1はそれなりに大きな性能向上(大体2割程度)があるが、Clockup 2ではごくわずかでしかない。実はPowerStripで調整できる最大までコア/メモリを上げてみたのだが、結果は却って性能が落ちてしまった(Clockup 1よりも成績が低くなった)ので、グラフには示していない。まぁClockup 1のレベルでほぼX600 XTと同等程度であるから、このあたりでやめておくのが無難なのであろう。

    Photo36

    Photo37

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