【レビュー】

ATI RADEON X800 XT/Proを試す

4 ベンチマーク結果(2) - 3D性能

    大原雄介  [2004/06/23]

    3DMark03 Patch340

    FutureMark
    http://www.futuremark.com/

    次は3D系のテスト結果である。まずはおなじみ3DMark03の結果を紹介する。グラフ7はFSAA無しの場合であるが、解像度によって多少差があるものの、何とかRADEON X800 XTがGeForce 6800 Ultraに肉薄しつつも微妙に追いついていない、というところだろうか。

    グラフ7:3DMark03 Patch340 (No FSAA)

    この傾向は、4X FSAA(グラフ8)でより顕著になる。このケースでは明らかにGeForce 6800 Ultraが圧倒する結果になっており、RADEON X800 XTをもってしても追いつかない。6X/8X FSAA(グラフ9)では結果が逆転しているが、これはX800 XT/Proが6X FSAA、GeForce 6800 Ultraが8X FSAAであることに起因しており、必ずしも同列の条件でのテストとは言いがたい。

    グラフ8:3DMark03 Patch340 (4X FSAA)

    グラフ9:3DMark03 Patch340 (8X/6X FSAA)

    ここまでの結果から言えることは、確かにRADEON X800 XTはRADEON 9800 XTと比較して倍近い性能を出しているものの、特にFSAAを利用した場合の落ち込み具合ではGeForce 6800 Ultraに一歩及ばないという事だろう。このあたりは、もう少し詳細な結果を見てみる必要がある。

    次に個別の詳細をみてゆこう。グラフ10はCPU Scoreをまとめたものである。一般にRADEON系はGeForce系に比べてCPU負荷が高い傾向を示すが、今回もこの傾向は維持された。ただ、FSAAのあり/なしと結果が全く無関係なあたりは、8X FSAAで一気に性能を落としているGeForce系と対照的であり、FSAAには無関係に動作することが判る。

    グラフ10:3DMark03 Patch340:CPU Score

    ついでFillRateに関してだが、ここもまた面白い。グラフ11がその結果だが、X800は全般的に悪くない結果を出している。まずVertex Shaderに関しては、当然FSAAと性能は無関係でしかるべきで、結果もRADEON系はこれを反映したものとなっているが、GeForce系はなぜか8X FSAAで性能が低下しているのが判る。Vertex Shader自身の性能も、GeForce 6800 UltraとRADEON X800 Proがほぼ同程度となっており、最高速はRADEON X800 XTとなっている。一方Pixel Shaderに関しては、No FSAAではGeForce 6800 Ultraが最高速となっているが、そこからの落ち方が非常に急であり、4X FSAAではRADEON X800 XTとそれほど大差なくなっている。8X/6X FSAAではRADEON X800 XTが最高速だが、これには6X FSAAと8X FSAAの違い以上の差が見て取れる。

    グラフ11:3DMark03 Patch340:Fill Rate

    こうしてみると、グラフ7~9の結果は、このPixel Shaderの性能がそのまま反映していると言っても間違いでは無い気がする。ではこの特性の差はどこから生まれるのか? 考えられるのは、GeForce 6800の場合4X FSAAまでは1回のパスで処理できるのに対し、それ以上では2パスが必要になるのではないかということだ。こちらの図でも示したとおり、GeForce 6800 Ultraは毎回2つのシェーダをシーケンシャルに動作させることが可能になっており、この結果多数の命令を処理できる訳だが、これが4X FSAAまではフルスピードで動作するのに対し、8X FSAAでは処理しきれずに2クロックもしくは2パイプラインを要すると考えると、辻褄が合いやすい。

    グラフ12:3DMark03 Patch340:Shader Test

    グラフ12でVertex Shaderの結果を見たときに、8X FSAAで本来はありえない性能低下がGeForce 6800 Ultraで発生しているというのは、むしろPixel ShaderがボトルネックとなってVertex Shaderがフルに動作できないでいると解釈できるからだ。これは逆に、FSAAでも性能が落ちにくいというX800のPixel Shaderの傾向を示しているとも言えるわけで、このあたりに設計思想の差が現れていると考えられよう。

    AquaMark3

    Massive Development GmbH
    http://www.aquamark3.com/

    グラフ13と14はAquaMark3の結果である。13がNo FSAA、14が4X FSAAである。ここで面白いのは、解像度が低いときにはGeForce 6800 Ultraが最速であるが、解像度が上がるとRADEON X800 XTが最速になることで、特に1600×1200ピクセルでの性能を比較すると、GeForce 6800 Ultraの成績はX800 Pro並になってしまう。このグラフだけから判断するのは危険ではあるが、このグラフを見る限りGeForce 6800 UltraとRADEON X800 XTの性能は甲乙つけがたい、というところだろうか?

    グラフ13:AquaMark3 (No FSAA)

    グラフ14:AquaMark3 (4X FSAA)

    ○Unreal Tourment 2003
    Epic Games
    http://www.unrealtournament2003.com/

    次にUnreal Tournament 2003の結果をグラフ15と16に示す。ここでもまた、GeForce 6800 UltraとRADEON X800 XTの性能は甲乙つけがたい、という結果が出てきた。というよりも、既にこれらのビデオカードのフルパフォーマンスを比較するためには、Pentium 4 3.20GHz程度では能力不足であることが明確に示されているというのがここでの結論となる。CPU側にボトルネックがあるから、Flyby/Botmatch共に解像度と無関係にフラットな結果になっており、しかもその差が殆ど無いわけである。

    グラフ15:Unreal Tournament 2003 Flyby

    グラフ16:Unreal Tournament 2003 Botmatch

    Final Fantasy XI for Windows Official Benchmark 2

    Square Enix
    http://www.playonline.com/ff11/multimedia/download/bench/

    DirectX系の最後はFFXIBench2の結果を示したい。グラフ17がその結果だが、最速はかろうじてGeForce 6800 Ultraとなった。元々このベンチマーク、AMDのCPUとRADEON系ビデオカードが高速の傾向があるが、それでもGeForce 6800 Ultraが最高速というのはちょっと注目すべき結果であろう。

    グラフ17:FFXI Official Bench Version 2

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン