【レビュー】

ATI RADEON X800 XT/Proを試す

1 AGP版とPCI-Express版

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前回GeForce 6800 Ultraのレビューが掲載された直後に、今度はATIのRADEON 800 XT/Proを入手することができた。ただ、COMPUTEXやらPCI-SIG Developer Conferencer 2004やらの取材があって、記事の掲載がこんな頃までずるずる延びてしまった事をまずお詫びしたい。

さてNVIDIAと同様に、ATIはR420ことRADEON X800シリーズを発表し、6月8日には早くもXT PE(Premium Edition)が発売されている。初値は殆ど9万円に近いものだったのが、いきなりその後2万ほど下落して7万円程度で購入できるようになるなど、性能以外の部分でも色々と話題になっているX800シリーズはまた、製品ラインナップの面でもかなり混乱をきたしている。そこでまずこのあたりからまとめておこう。

AGP版とPCI-Express版

ATIは、AGP 8X対応版のR420と、PCI-Express対応版のR423の両方を同時に開発していた。両者とも描画部分の構成は同じで、純粋にインタフェースがAGP 8XかPCI-Express 16Xかが異なるだけである。従ってハイエンド製品に関する限り、両者はほぼ同等のスペックと考えてよい。

問題は、その下である。表1はAGP 8X対応の、表2はPCI-Express 16x対応の製品をまとめたものであるが、そもそもAGP版には、Premium Editionが無かった。というか、正確に言えば当初発表されたのはRADEON X800 XTとRADEON X800 Proの2製品のみで、このX800 XTがPremium Edition相当のスペックを持っていた訳である。

表1:AGP 8X
製品名 Pixel Pipeline Vertex Pipeline コアクロック メモリクロック メモリバス幅
RADEON X800 XT Premium Edition 16pipe 6pipe 520MHz 1.12GHz 256bit
RADEON X800 XT 16pipe 6pipe 500MHz 1GHz 256bit
RADEON X800 Pro 12pipe 6pipe 475MHz 900MHz 256bit

表2:PCI-Express 16x
製品名 Pixel Pipeline Vertex Pipeline コアクロック メモリクロック メモリバス幅
RADEON X800 XT Premium Edition 16pipe 6pipe 520MHz 1.12GHz 256bit
RADEON X800 XT 16pipe 6pipe 500MHz 1GHz 256bit
RADEON X600 XT 4pipe 2pipe 500MHz 740MHz 128bit
RADEON X600 Pro 4pipe 2pipe 400MHz 600MHz 128bit
RADEON X300 4pipe 2pipe 325MHz 400MHz 128bit
RADEON X300 SE 4pipe 2pipe 325MHz 400MHz 64bit

ところがその後、PCI-Express版ではXTとXT Premium Editionという2製品が登場することになり、これに影響されてかAGP版についてもXT Premium Editionなるマーキングをした製品が登場することで、結局ハイエンドはXT Premium Editionという名前になってしまったようだ。で、当初は予定されていなかった、やや動作クロックを下げた製品が"Premium Edition"無しのXTとして販売されることになったようで、この結果AGP8x対応製品は3種類になるもようだ。

一方、AGP8x版のローエンドにあたるRADEON X800 Proであるが、こちらはコア/メモリクロック以外にピクセルパイプラインを12本に制限したモデルである。が、当初からATIは「これがX800 XTと同じコアでパイプラインを後から制限したものか、あるいはX800 XTとは別のコアか」に関して明快な回答を拒んでいた。ただその後WebでX800 ProをX800 XT相当にするためのハードウェア加工法が公開されるに到り、やはり物理的には同じコアであることが確認された。

何でこんな事が必要だったかといえば、R420はAGP 8Xという余命少ないプラットフォーム向けの製品だけに、X300/X600の様に機能(&ダイ面積)を節約したモデルをわざわざ作ってもコストに見合うだけの数量が販売できるとは考えられず、この結果1つのダイを後工程で加工することでローコスト版とし、一方PCI-Express版はこれからのメインストリームになるということで、わざわざ新しいダイを起こしたという事のようだ。

実のところ、AGP 8Xのプラットフォームに関しては既存のRADEON 9200/9600/9800シリーズ製品が引き続き販売され、ハイエンドのみをX800シリーズで置き換えるという扱いなのに対し、PCI-Expressでは全く新規のマーケットなので、X300/X600/X800の全てを新しいコアで提供するという形になるようだ。

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インデックス

目次
(1) AGP版とPCI-Express版
(2) テスト環境
(3) ベンチマーク結果(1) - 2D性能
(4) ベンチマーク結果(2) - 3D性能
(5) ベンチマーク結果(3) - OpenGL性能
(6) 結論

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