【レビュー】

GeForce 6800 Ultra搭載カード2製品を試す

1 実製品を見る

    米田聡  [2004/06/21]

    NVIDIAの新世代の3DグラフィックスアクセラレーターGeForce 6800 Ultraを搭載した製品が登場した。今回、「Albatron GeFORCE6800UV」、「ASUSTek V9999 Ultra」の2製品を入手できたので、実製品のGeForce 6800 Ultraカードの特徴などを紹介していくことにしよう。まずは実製品を見てみることにする。

    Albatron GeFORCE6800UV

    写真1がGeFORCE 6800UVだ。すでに試作機の写真などが出回っていたので見たことがある読者が多いだろう。

    写真1:GeFORCE 6800 UV

    ヒートシンクにイメージキャラクタのイラストがあしらわれた派手なカードだ。見た目は派手だが、放熱機構はNVIDIAのリファレンスとほぼ同等と思われる。2スロット分を占有する巨大な冷却フィンと、基部にヒートパイプと思われる構造を埋め込んだ形が特徴的だ。この放熱機構は256MBのGDDR2 SDRAM(1GHz動作)のビデオメモリを含めて放熱する構造になっている。

    写真2:2スロット分を占拠するヒートシンク

    写真3:電源コネクタ部

    ボード上の電源コネクタは2基。レギュレータ部には小型ヒートシンクが取り付けられている。また、ブザーを装備するのも写真からわかるだろう。このブザーは2基のコネクタからの電源の供給が絶たれるなどすると、警告を発する機能がある。

    Albarton GeFORCE 6800UVは製品パッケージに近い形でお借りできたので、パッケージ内容も簡単に紹介しておこう。パッケージには次のようなソフトが付属していた。

    ゲーム1本(+α)に実用ソフトという構成はビデオカードのバンドルソフトとしては標準的だろう。実売7万円を超える価格を考えると、もう少し新しめのゲームが欲しい気はするが、このパッケージは試作品なので実際に出回る製品とはパッケージ内容が異なる可能性もある。実製品に期待しておこう。

    付属ドライバCDにNVIDIAのリファレンスForceWareがベースだが、画面1に示すように複数のバージョンが収録されているのが特徴だ。パフォーマンス面だけを考えると必ずしも最新が最良とは言えない場合もあるからだろう。だが、GeForce 6800 Ultraは最新(60.85)でなければサポートされないため自動的に最新ドライバをインストールすることになる。

    画面2は付属CDのメニューだが、目を引くのはオーバークロックツールくらいかもしれない。オーバークロックツールといっても特別なソフトウェアが添付されているわけではなく、マニアの間では有名なNVIDIAリファレンスドライバの隠し機能(レジストリを変更すると有効になる)を使用したものだ。CDにレジストリデータが収録され、それをダブルクリックするだけという簡素なオーバークロックツールである。(画面3)。

    画面1:複数のForceWareが収録されているがGeForce 6800 Ultraでは最新を選ぶことになる。

    画面2:メインメニュー。オーバークロックツールはForceWareの隠し機能を有効にするレジストリデータだ。

    画面3:オーバークロックプロパティ

    隠し機能を利用したことがある読者ならご存じだろうが、手動オーバークロックに加え自動オーバークロックをサポートするのが特徴だ。画面3は標準設定状態で、コアクロック410MHz、メモリクロック1.1GHzに設定されていることがわかる。

    ASUSTek V9999 Ultra

    ASUSTek V9999 Ultraはパッケージとしてはお借りできなかったため、ボードのみの見てみよう。

    写真4:ASUSTek V9999 Ultraの冷却機構は1スロット分

    写真4のように一見すると冷却機構はリファレンスカードのようだが、厚さは1スロット分しかなく、AGPに隣接するPCIスロットの利用は可能だ(ただし、作動中はかなり熱を持つため使わない方が良いだろう)。ヒートシンクが薄い分だけAlbatronの製品に比べると軽量(それでも銅が使用されているので、それなりに重いが)で扱いやすい。厚みは1スロット分だが、基本的な構造はリファレンスに近い物で、アクセラレータとGDDR2 SDRAMをまとめて冷却する方法や、ヒートパイプらしい構造が組み込まれている点も共通する。

    写真5:電源コネクタ周りはAlbatronとほぼ同じ

    写真6:青く光る冷却ファン

    電源コネクタ周りはAlbatoron GeFORCE6800UVとほぼ同じで、2個の電源コネクタ、レギュレータに取り付けられたヒートシンク(高さは1スロット分に抑えられている)、ブザーなどが取り付けられている。なお、現在のASUSTekのハイエンドビデオカードに共通して作動中はファンと冷却フィンの周囲が青白く光る(写真6)。なかなか美しいのだが、シースルーのケースでも使わない限り見えないわけで何とも評価しづらい機能だ。

    なお、ヒートシンクは小型だが動作クロックはコア400MHz、メモリ1.1GHzに設定されており、Albatronの製品と大差があるわけではない。ForceWareの隠し機能を有効にしてチェックした様子を画面4に示しておく。

    画面4:ASUSTek V9999Ultraの動作クロック

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