【レポート】

COMPUTEX TAIPEI 2004 - Intel Server Motherboard

デスクトップ向けの新マザーボードに関しては、すでにレポートがある通りなので、ここではサーバー向けの新チップセットを搭載した製品について少しレポートしておきたい。

Lindenhurst/Lindenhurst-VS

2P Xeon向けチップセットである。800MHz FSBに対応し、DDR266/333もしくはDDR II400をデュアルチャネルで装備し、最大8DIMM、32GBのメモリ容量を持つ。PCI-Express 8x/4xレーンを持つほか、PCI-Xと64/32bit PCIを利用できる(チップセットの構成次第)。Lindenhurst-VSはバリュー向けだが、主な違いはICH5Rをサポートしないこと程度で、大きな違いはない。一応マーケティング的にはLindenhurstがパフォーマンス/ボリュームマーケット向け2Pペデストルサーバー/ブレードサーバー向け、Lindenhurst-VSがバリューのペデストルサーバー向けとなっている。

Photo01:Iwill DNS。Lindenhurst + ICH5 + PXHチップセットの構成。PCI-Express 8xレーンを1本装備するが、メモリはDDR333のみの対応。

Photo02:ASUSTeK NCL-DS。表記はないがPCI-Express 16xが無いので多分Lindenhurst(笑)。DDR II400を8本装備し、PCI-Express 8xを1本、PCI-Xを4本、MiniPCI-X for ZCR(Zero-Channel RAID:AdaptecのRAIDカード。詳細はこちらを参照)

Photo03:ASUSTeK NCLV-D。こちらはLindenhurst-VSか? こちらはブレードサーバー向けのソリューションで、DDR333×4、PCI-Express 4xを1本装備する。

Photo04:Arima LH500。PCI-Express 8x/4xを1本装備するが、メインはPCI-Xバスという構成。

Photo05:MSI MS-9136。DDR266/333を8チャネル、PCI-Express 4xを2レーン持つ。

Photo06:MSI MS-9152。Lindenhurstを使ったブレード向けソリューション。メモリはDDR266/333を6本で最大24GB。PCI-Express 4xを1レーン持つ。

Photo07:TYAN Thunder i7520(S5360)。Lindenhurst搭載。DDR266/333を8スロット、PCI-Express 8x/4xを各1レーン装備する。

Photo08:TYAN Thunder i7520R(S5361)。こちらはLindenhurst-VSを搭載。PCI-Express 4xレーンが変なところに付いているのがわかるが、実はここにライザーカードを装着して、PCI-Express 1xのカードを利用できるようになっている。

Tumwater

2P Xeon向けチップセット。ただしこちらはサーバーではなくワークステーション向けとなっている。800MHz FSBに対応し、DDR333/DDR II400をデュアル構成できる。最大8DIMMだが搭載メモリ容量は16GBが上限。PCI-Express 16xレーンの他に8x/4xのPCI-Expressレーンを装備し、また64bit PCI-Xや64/32bit PCIを利用できる構成だ。

Photo09:Iwill DN800。PCI-Express 16x/8xを1本づつ装備し、Hance Rapids(6300ESB)経由でPCI-Xを2本装備するが、同時にATI Rage XLも搭載するあたりがちょっと面白い。

Photo10:Iwill DJ800。こちらはPXH+ICH5Rという構成で、PCI-Express 16x/8xレーンを各1、PCI-Xを3スロット装備する。メモリはDDR II400×8となっている。

Photo11:GIGABYTE GA-9ITDW。DDR II400を6スロット装備できるが、最大16GBというのが面白い。PCI-Express 16xを1レーンのみ装備する。

Photo12:MSI MS-9151。PCI-Express 16xを1レーンのみ装備する。こちらもDDR II400を6スロットで16GBの構成。

Photo13:Tyan i7525(S2676)。PCI-Express 16xを1レーン装備するが、メモリスロットは8本ある。

Photo14:Tyan i7527(S2672)。こちらもTumwaterだが、PCI-Express 16x以外にPCI-Express 8xを各1レーン装備する。ただ、この8xレーンは「with x4 signal」と説明にあるのがちょっと「?」。メモリは最大8GBになっている。

CopperRiver

1PのPentium 4を利用した、ローエンドサーバー向け製品。ペデストルもしくはブレードサーバー向けとなっている。ポジション的にはIntel E7210(Canterwood-ES)の後継という扱いであり、DDR333/400もしくはDDR II400/533をデュアルチャネル装備するが、最大DIMMスロットは4本、最大容量は4GBになっている。グラフィックインタフェースは無く、代わりに4x/1xのPCI-Expressレーンと64bit PCI-X(133MHz)、32bit PCIなどを装備する。

Photo15:Tyan i7221(S5150)。今回唯一会場で見かけたCopperRiver搭載マザーボード。200pinのSO-DIMMソケットにPCI-Express 1xの信号が来ているのがちょっと面白い。Unbuffered DDR266/333/400メモリを最大4GBまで搭載可能。

おまけ

Intelの製品ではないのだが、ちょっと面白かったのでここでご紹介しておきたい。モノはIwillのZMAX dp(Photo16)。一見すると単なるキューブ形ベアボーンなのだが、何とこの中にDual Opteronが搭載されている。もっとも、完全にキューブの中に収めきるのは難しかったようで、電源が多少後ろにオフセットされていたりする(Photo17)。Opteronをどうやって冷やすかというと、当然リテールクーラーをそのまま使ったらケースに収まらないので、ヒートパイプを使ってこんな巨大なCPUクーラーを使う構造になっている(Photo18)。これを、電源部に取り付けたファンで冷却するという合理的な構造だ(Photo19)。

問題はマザーボード構成。Mini-ITX準拠のケースだから、AGPとPCIが各1づつしか装備されない。おまけにメモリスロットは2本しかない。つまり各CPUあたり1本という構成で、デュアルメモリチャネルのOpteronの利点を全然生かすことが出来ないというナイスな構成だ(Photo20,21)。同社の関係者に色々話は聞いたが、「こういう理由でキューブにデュアルプロセッサを入れる必要があったんだ」という話は無く、むしろ「入れてみたら何とか入りました」というのが率直なところらしい。いまいち目的と手段が逆転している気がしなくもないが、案外日本のユーザーには受けるかもしれない、と思えてしまう製品だった。

Photo16:尾部のフィンは無線LANのアンテナだそうで、無線LAN無しモデルは当然このフィンも無い。側面は金属メッシュになっている。

Photo17:こんなに突き出しているのはZMAX dpのみ。Dual Opteronに対応する電源容量を確保しようとすると、どうしても厚みが出てしまうようだ。

Photo18:2つのCPUをまとめて固定する方式。各CPUから3本づつヒートパイプが引っ張りだされている。CPUクーラーはフィン部は銅製、トップカバーのみアルミ製で、かなり重かった。

Photo19:ケース内部ではこんな感じに取り付けられる。ただこれだと電源に熱い空気を吹き込むことなってしまい、電源回路に悪影響がないのかちょっと心配。

Photo20:ケース内部はこんな具合で、CPUでほぼ埋まってしまう感じ。

Photo21:このアングルから見ても判るとおり、メモリスロットは2本のみ。

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