【レポート】

COMPUTEX TAIPEI 2004 - 新たなトレンド!? 展示が目立つ「ポータブルビデオプレーヤー」

1 2.5インチ液晶搭載タイプ

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アップルコンピュータの「iPod」の大ヒット以来、自分の好きな音楽を自由に外に持ち出して聴けるハードディスク内蔵型のMP3プレーヤーが大流行中。事実、COMPUTEXの会場でも、記憶媒体にメモリを用いたものまで含めると、多少表現は悪いが「雨後の筍」のごとく展示されている。

ただ、数多くのカンファレンスが開かれ、今後の技術的な方向性が提示されるのと同じように、すでに普及が進んだ「枯れた技術」を使い、今後の売れ筋を狙った新製品が登場するのも、世界的なバイヤーズショーであるCOMPUTEXゆえだが、話はそれだけでは終わらなくなってきている。

というのも、会場の全4ホールのうち第1・第2ホールだけを1日以上かけて取材した結果、「HDD内蔵型MP3プレーヤー+ビデオプレーヤー」=「ポータブルビデオプレーヤー」が、今年は多数展示されているのを発見したからだ。つまり携帯に便利なポータブルプレーヤーが、「音楽が聴ける」だけでなく、「映像も観られるのが当たり前」に進化しそうな勢いとなっているのだ。国内でもソニーなどが同様の製品を打ち出してきているが、COMPUTEXで私が確認しただけでも、第1会場には8カ所のブースで、第2会場では2カ所のブースでポータブルビデオプレーヤーが展示されていた。

その共通項をあげるとすれば、

  • ビデオフォーマットに比較的ファイルサイズが小さいMPEG-4を採用(例外もあり)
  • 小型のカラー液晶を搭載し、ビデオの視聴が単独でできる
  • アナログコンポジット信号によるビデオの録画(例外もあり)やテレビへの出力ができる
  • ファイル管理ユーティリティがあるので、ファイル選択が簡単にできる
  • 静止画も直接見ることができる
  • USBマスストレージクラスに対応し、PCとの接続時には外付けのHDDとして使える
  • カードリーダー的機能がある(例外もあり)
  • MP3プレーヤーとしても使うことができる(例外もあり)
  • テレビとの接続時を考慮し、リモコンが付属(例外もあり)
といったところ。

以下、それらの機種を「携帯」という角度から液晶のサイズで分けて、それぞれの特色についてお伝えしていくが、そのすべてが完璧に動作していたわけではなく、各社それぞれの事情により、量産直前の機種からモックアップに近いものまで展示されていたことを、事前にお断りしておく。

2.5インチ液晶搭載タイプ

片手で持ちながら見るという意味では、それなりに視聴が可能な範囲で最小のサイズがこの大きさになるのだろう。そういう意味では、今回の展示中、もっとも数が多かったのが、縦長のこのタイプだ。

最初は、昨年の9月に開催されたCOMPUTEXの際もプロトタイプの展示を行っていたというGemsocの「Media JUKEBOX MJB-3015」という製品から。さすがに開発に着手するのが早かったためか、ビデオ映像もしっかり表示されていたのだが、残念ながらケースに収められていたため、直接さわって確かめることはできなかった。

Gemsocの「Media JUKEBOX MJB-3015」

この製品に使用されているのは、GS Magicstorの1インチ1.5GBのマイクロドライブで、この機種単体での録画は、解像度352×240でフレームレート25fpsとなる。気になるサイズと重量だが、大きさは109×74×23mm、重さは197gと十分片手で持って使えるようになっている。また、内蔵のリチウムイオン電池には2050mAhのものが使われており、動画なら2時間の連続再生が可能だとのこと。

展示は単体だったのだが、もらったカタログを見ると、本体を上下に包み込むようなドックがあるようで、それを使えばフラッシュディスクやカードリーダーからのデータの取り込みが、PCを使わず行えるようだ。さらに内蔵のマイクロドライブを取りさって、コンパクトフラッシュ・スロットに変更した姉妹機のMJB-3100もあり、次世代機となる、外付けカムコーダの接続も可能なMJB-3200も準備段階にあるとのこと(ただし、電池はスペースが必要なためか、1650mAhとなっているのが多少気になる)。

次は、Gwayの「YouGO」。会場で見たときは気づかなかったのだが、この文章を書くためにカタログをあらためて見直すと、上記のMJB-3015と性能やサイズがほぼ同じなので、もしかしたら内部機構などは同じものが使われているのかもしれない。

Gwayの「YouGO」。脇にある液晶テレビにも同じ動画を出力していたが、この際本体の画面をオフにできるかは聞きもらした

ただこちらの機種には、1インチ4.8GBのマイクロドライブが使われており、電池容量も2100mAhとなっており、ブースで尋ねたところ、動画の連続再生可能時間は約2時間半と若干MJB-3015よりも長い。なお、こちらの機種にはドックはなく、カードリーダー的機能はない。「YouGO」も、動画が問題なく動いており、液晶テレビへの出力デモも行っていた。

以下に紹介する各端末は、動画の再生などのデモは行われておらず、ケース内に展示されていたものなので、簡単なスペック紹介に留めておく。

AOpenのブースにも「ポータブルビデオプレーヤー」が展示されていた。名称は「MMV」とだけ書かれており、カタログもなかったので詳細は不明だが、知り合いの担当者に尋ねたところ、1.8インチ20GBのハードディスク内蔵で、動画のフォーマットは、Motion JEPEGやAVIに対応するようだ。画質を重視するためか、アナログコンポジット信号の録画は単体ではできないようで、USB2.0でPCと接続し、何らかの方法でPC側のビデオファイルをこの機種にもってくるようになっているようだ(もしかして著作権保護のためかとも思うが、この点については不明)。ちなみに、テレビへの出力は「MMV」単体でもできるとのこと。

次に紹介する2機種は、iMAGEtankの「iMAGETANK G3」とDataFab Systemsの「i-Banker」。なぜひとくくりで紹介するのかといえば、スロットがあってカードリーダー機能が内蔵されているから。ただ「iMAGETANK G3」はアナログコンポジット信号の録画ができるが、「i-Banker」は録画もMP3の再生もできないという違いがあることはお伝えしておく。2機種とも展示されていたのはモックアップで、「i-Banker」に至っては撮影もさせてもらえなかったので、残念ながら写真すらお見せすることはできない。

それから、EASTECHの「ZVUE!」は、解像度が480×234となっておりスタイルもいいが、フレームレートが15fpsと低く、モックアップだけだったので、写真だけのせておくことにする(カタログにはかなり安い値段で売る旨の記載があるので、再生のみの機種の可能性もある)。

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目次
(1) 2.5インチ液晶搭載タイプ
(2) 3.5インチ液晶搭載タイプ

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