【レビュー】

見たいときに見る W録画を可能にしたAV機器ライクな「PriusDeck DS73/75J」

1 ダブルチューナー搭載で2番組同時録画が可能

    柴田格  [2004/05/14]

    PriusDeck Jシリーズ6モデルは、TVチューナー1基と液晶テレビWoooを搭載した上位機種のほか、豊富なラインアップが提供されている。今回レビューを行ったのは、中でも充実したテレビ機能を持つ「DS73J」。ハードウェアMPEGエンコードができるTVチューナーを2基内蔵し、テレビを見ながら裏番組を録画するのはもちろん、2番組を同時に録画することも可能だ。そのほかのスペックとしては、CPUにPentium 4 3.0EGHzを搭載し、17型ワイド液晶(1280×768ドット)が付属。チップセットがIntel 865GV(内蔵グラフィックス使用)、メモリが512MB、HDDが160GB、DVDスーパーマルチドライブ、1000BASE-T LANなどとなっている。

    ※記事中で使用した製品は試作機です。実際の製品とは細部が異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

    スピーカー内蔵の17型ワイド液晶がセットになったモデル

    本体の側面に開けられた穴はエアインテーク。内側にCPUが配置されている

    背面のネジ3本をはずすと簡単に蓋が開くが、内部の集積度は高く、手は入れにくそうだ。しかしそもそも空きスロットがないので、カバーを外す機会はほとんどないだろう

    前面にはPCカードスロット、SDメモリーカード/メモリースティックスロット、USB2.0×2、IEEE1394×2を配置

    キーボードは小型のものが付属。キーピッチは一般的なキーボードと同じだが、テンキー回りのキー配列が変則的だ

    搭載されているチューナーカードは、2本しかないPCIスロットを両方占有する形で2枚差し込まれている。外側からみるとまったく同じように見えるが、一方は3次元Y/C分離とゴーストリデューサーという2つの高画質化機能が付いた高性能タイプとなっている。ハードウェアMPEGエンコード機能は、両方のカードで有効だ。TVチューナーカードを2枚搭載していることにより、テレビを見ながら裏番組を録画したり、2番組を同時に録画することができる。ダブルチューナーは実際に使用してみるとたいへん便利で、とくに、生で見たい番組を意識せず、気軽に予約録画を行えるのがメリットだと感じた。その「意識せずに予約録画」という行為を、自動で行ってくれる「キーワード録画」という機能もあるので、見る見ないにかかわらず、ちょっと気になる番組をどんどんため込んで、時間のあるときに見るといった使い方にピッタリだろう。

    TVキャプチャカードを物理的に2枚差す構造なので、アンテナやビデオなどの入力が2系統ある

    番組の録画は、基本的に高画質化機能のついたカード(TV1)で行われる。録画中の番組を見ることもできるし、別のチューナー(TV2)でチャンネルを変えて見るのも自由だ。2番組の録画中はどちらか任意の番組を見ることができるが、試作機で予約録画した場合、TV1で録画中の番組しか見られなかった。この点は製品版では改善されるようだ。録画のビットレートは標準4Mbps(CBR)、高画質6Mbps(CBR)、長時間2Mbps(VBR)に設定されており、最高で8Mbpsまで選択可能。録画可能時間は、標準画質で約70時間となっている。なお、予約した番組をDVD-RAMやDVD+RWに直接書き込むリアルタイム・メディア記録機能もサポートしている。DVD-VR形式で保存されるため、他のDVDプレイヤーなどで再生する際にも便利だ。HDDにキャプチャした映像は、プリインストールされている「InterVideo WinDVD Creator」でオーサリングしてDVD化することができる。

    番組表をダブルクリックして簡単に予約ができる。HDDに保存するほか、DVD-RAMに保存したり、DVD-RAMやDVD+RWに直接DVD-VR形式で書き込むことが可能

    HDDは3つのパーティションが切られている。録画データは128GBほど確保されたDドライブに保存される。100MBほどのEドライブには、後述するインスタントON機能用のLinuxがインストールされると思われる

    録画クオリティについてはさすがにハードウェアMPEGエンコードだけあって、2番組同時録画中でもCPU使用率は18%前後と低い。コマ落ちがないのは当然として、まだ能力的に余裕が感じられるくらいだ。メインで用いられるTVキャプチャカードの高画質化機能も、実際に比べてみるとその効果は絶大。1つの番組を2つのチューナーでそれぞれ録画してみたところ、明らかに画質が異なっていた。

    2番組同時録画中でも、CPU使用率は低い水準を保っているのがわかる

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