【レポート】
カリフォルニア州ロサンゼルスで、世界最大のゲームエキスポ「Electronic Entertainment Expo(E3) 2004」が始まった。今年はE3の10周年だが、谷間の年とも言われている。PlayStation 2/GAMECUBE/Xboxの登場からしばらく経過し、次世代コンソールの話題には早すぎる。だが、いざ始まってみると、昨年・一昨年を上回っていると思えるほどの人混みとなった。
機能が熟したコンソールの値下げが進んだことで、より多くの家庭にゲーム機が行き渡ると期待されている。ソフトウエア・メーカーにとってはマスマーケットに製品をアピールするチャンスなのだ。また、直前のプレスコンファレンスで、SCEが「PlayStation Portable(PSP)」、任天堂が「Nintendo DS」(以下DS)を初公開。携帯ゲーム機が注目のカテゴリーとなっている。
話題の次世代携帯ゲーム機は、SCEA、任天堂ともにプロトタイプの展示セクションを設置。どちらにも長い順番待ちの列ができていた。
PSPは、すでに公開していた黒以外に、薄い黄色、白、さらにGRAN TURISMO仕様などさまざまなデザインを用意していた。ヘッドフォンやバッテリーパックなどのアクセサリー、UMD(Universal Media Disc)の製品パッケージなどを展示。さらにGPSやキーパッドなどの可能性を示すなど、従来の携帯ゲーム機とは一線を画すデザインと利用スタイルをアピールしていた。
機能デモが行われていたのはビデオ再生のみ。1台だけゲームキャラクターを操作できるようになっていたが、がっちりと固定されていたため、残念ながら実際の使用状況での操作感などはつかめなかった。
あれこれと触ってみた感じでは、平均的な日本人の手にはしっくりとくるサイズで、方向ボタン、エンターキー、アナログパッドの配置も操作しやすい。全体的にコンパクトだが、そこにぴったりと収まっているワイドスクリーンのディスプレイには小さいという印象はなく、ストレスなく映画を楽しめそうだ。
任天堂は、DSのタッチスクリーンと2画面の活用方法を手軽に試せるテクノロジーデモを数多く用意。エミュレーションではなく、すべてをDSのプロトタイプで試せるようになっていた。以下に、そのいくつかを紹介する。
また、開発中のDS向け「Super Mario 64x4」「Metroid Prime: Hunters」「PictoChat」「WarioWare, Inc. DS」などもタッチスクリーン操作で試すことができた。
Metroid Primeは、無線接続された4人が対戦できるようになっていた。スタイラスを使ってカメラを操作。画面を1回タップすると1発撃ち、長くタップすると連射が可能。スタイラスで操作することで、これまでにないスピード感を味わえる。また、マップとアクション画面に分けられた2つのスクリーンからは、携帯ゲームとは思えないほどの情報量が得られる。
PSPとDSは、携帯ゲーム機というカテゴリーでくくるには、あまりにもタイプの違う製品だ。この2つが競合することはないのではないかと思えるぐらいだ。
PSPは、これまでのゲーム機にはない洗練されたデザイン、豊富な機能が魅力だ。直接のライバルは、ゲーム機ならば、Palm OS搭載ZodiacやN-Gageなど、ハイブリッド型携帯機器になりそうだ。これらはオリジナルのキラーゲームソフトがなく、ゲーム機としての機能の魅力が乏しい。また、PSPの最終的な機能次第では、iPodやPortable Media Playerなどのメディアプレイヤーとも比べられるだろう。
PlayStationの人気ソフトが移植されるので、コアなゲーマー層からも評価されるだろうが、むしろ携帯ゲーム機をこれまで持ち歩かなかった人に、本格的な携帯ゲームを広める存在になりそうだ。
DSは、今でも携帯ゲーム機を欠かさず持ち歩いているコアなゲーマー層から、すでに高く評価されている。任天堂は携帯ゲーム機で先行しているとは言え、GAMEBOY ADVANCEのままではPSPに対して厳しい戦いになっただろう。携帯機器の性能が目覚ましいスピードで向上している中、長い時間で見れば、コンソールの力関係が携帯ゲーム機に反映される可能性が高い。
だが、DSはPSPが実現できないゲーム体験を提供してくれる。その意味では、コンソールの力関係が及ばない大きな差をつけたと言える。大げさと思うかもしれないが、タッチスクリーンを使った「なぞる」「こする」「たたく」などの操作方法、2画面の情報量は、携帯ゲーム機だけではなく、これまでのコンソールゲーム機にもないゲームを体験させてくれる。
不安点を挙げれば、PictoChatという面白いコミュニケーションソフトを準備しているが、DSの市場はあくまでもゲーム市場に限られる。また、DSの登場によって、次世代コンソール開発で任天堂にはこれまでにないプレッシャーがかかったようにも思える。つまり、ゲーム一途の任天堂に限って言えば、スゴいスペックのハードウエアを出したり、パソコンと連携したりしても、それだけでは評価できない。DSと同様に、これまでにないゲーム体験をもたらしくれるかがポイントになる。つまり、Nintendo DSを体験した後では、コンソール版のDS(Developers' System)の登場を期待してしまうのだ。
| E3 2004 - 直前レポート:SCEAがPSPを初公開、北米でPS2を値下げ [2004/5/13] |
| E3 2004 - 直前レポート:デュアルなのはスクリーンだけではない!!任天堂がDSを初披露 [2004/5/12] |
| ボーズ、ノイズキャンセル搭載「QuietComfort 3」のiOSリモコン付属モデル [01:01 5/22] |
| パナソニック、バックヤードなど向けの明るさを抑えた低価格LED照明 [19:54 5/21] |
| カシオ、光源寿命が約20,000時間で水銀フリーのDLPプロジェクター [18:36 5/21] |
| Twitterで応募 - ダイキン工業「うるおい光クリエール」をプレゼント [09:00 5/21] |
| 【レポート】犬との暮らしを快適にするには? ダイソン「DC35」でこまめな掃除を [21:06 5/18] |
|
「五月病は病気」との回答が半数超 - 五月病と感じている人へのアンケートで [10:45 5/22] ライフ |
|
舘ひろしが『純と愛』で朝ドラ初出演! 夏菜の熱愛報道にナイスフォロー!? [10:30 5/22] エンタメ |
|
【レビュー】ボールペンが付いた新スタイラス「Bamboo Stylus duo」徹底レビュー (後編) [10:24 5/22] クリエイティブ |
|
富野由悠季や横尾忠則らが講師に、社会人向け講座「じぶん学」開講 [10:10 5/22] クリエイティブ |
|
[AKB48選抜総選挙]投票スタート “前田票”の行方に注目 [10:00 5/22] エンタメ |