【レポート】

WinHEC 2004 - x86-64をメインストリームに、Microsoftの本気

    Yoichi Yamashita  [2004/05/11]

    「私たちは、数年後にはこれ(x86-64)がPCのデフォルトプラットフォームになると見ている」と64-bitクライアント担当のプロダクト・マネージャーBrian Marr氏。64-bit製品戦略のセッションでは、Bill Gates会長の基調講演と同様にx64をメインストリームに据える姿勢が強調された。

    Windows XP 64-bit Edition for 64-bit extended systems登場後は、x86-32がメインストリーム、32bitと64bitアプリケーションに対応できるx86-64が多目的、Itanium向けがスケーラブルという位置づけとなる。これが間もなく、「x86-32=レガシー」「x86-64=メインストリーム」「Itanium=スケーラブル」という状態になると指摘する。

    64-bitクライアント担当のプロダクト・マネージャーBrian Marr氏

    x86-32、x86-64、Itanium向けの、それぞれの役割

    「例えば、Officeのようなアプリケーションは64-bitアプリケーションになる必要はない。互換モードで動作すれば十分だ」とx86-64の守備範囲の広さが、今後しばらくの間、デフォルトプラットフォームとして君臨できる理由だという。

    32-bitドライバは機能しない! 課題は64-bitドライバ

    「64-bitコンピューティングに移行する上での、最大の問題は32-bitドライバが機能しないという点だ。Microsoftは基盤を用意できるが、あなた方やパートナーの参加が無ければ、64-bitへの移行は実現できない」と開発者に64-bitドライバの開発を訴えた。「個人的な意見では、(32-bit)ドライバの移植は苦痛を伴うような作業ではなく、夏の終わり頃には、安全にドライバを移植できる環境が整うと思う」(Marr氏)

    Windows XP 64-bit Edition for 64-bit extended systemsのメリットは、Windows XPの機能を64-bitで提供できる点にある。一方で、Microsoft DOS、16-bit、OS/2、POSIXなどのサブシステム、さらにIPX/SPX LAN、NetWare向けクライアントサービス、Macintosh向けサービス、NetBIOS、OSPF、SNMP over IPX/SPXなどのレガシー・トランスポート・プロトコルは、すべての64-bit Windowsのクライアント/サーバ製品でサポートされない。

    Windows XP 64-bit Edition for 64-bit extended systemsは、英語と日本語バージョンが用意され、さらにドイツ語、スペイン語、スウェーデン語バージョンが続く。サーバ製品も同様だ。「これらのリリースは、我々が当初予想していたよりも広い範囲で採用されると予想している」とMarr氏。

    価格やブランドネームについての質問があったが、「消費者を混乱させない名前が付けられるだろうが、まだ決まっていない」とMarr氏。価格についてもx86-32のWindows XPに対して、消費者がプレミア感を抱くような差にはならないそうだ。

    Windows XP 64-bit Edition for 64-bit extended systemsで追加される機能群

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