【レビュー】
4月6日にAthlon64対応の新型ビデオ統合チップセットSiS760の性能をレビューでお伝えしたわけであるが、前回試用した時のマザーボードBIOSは「F2」であったのだが、製品バージョンでは「F6」に更新されていた。つまり筆者が試用したマザーボードから既に4回ほどBIOSが更新されており、この間に重要な改修が加えられたことが伺える。前回のレビューではグラフィックベンチマークにおいてLFB使用時とUMA使用時のデータがほとんど変わらなかったが、新しいF6バージョンのBIOSではどうだろうか。
そこで改めてBIOSを最新バージョンF6にアップデートして、もう一度グラフィックベンチマークを計測しなおしてみることにした。PCの動作条件は前回のレビューと同じ構成として、今回はBIOSのみ変更した状態である。その状態で得られたデータは以下のようなものとなった。
- GPUクロック=200MHzに設定
- LFB=オンボード上のメモリ64MB、UMA=メインメモリの64MBを共有
再検証のデータをみると今回はLFBとUMAのスコアの比がまったく異なった値となっており、特に3DMark03/3DMark2001SEのスコアについてはSiS公表のものとほぼ近いものとなった。このことから新BIOSにしてようやく妥当なデータが得られたようである。
さてデータについて若干コメントすると、LFB使用時のスコアは前回とそれほど変わらないが、UMA使用時のスコアはどのベンチマークでもLFBのスコアを大きく下回っており、1/2以下のスコアとなっているものが多い。これはチップセット解説のページで推測したようにLFBとUMAではメモリアクセスレイテンシの差が影響しているのだろう。LFBとUMAのメモリ帯域はそれぞれ3.2GB/sと同等だが、UMA使用時ではHT I/Fを経由してCPU接続のメインメモリにアクセスしなければならなくなる。しかもメインメモリは常にGPUのみアクセスできるわけでなく、PCのシステム処理のためCPUがプログラム/データをロード・ストアしなければならず、メモリ帯域を分け合ってアクセスしなければならない。そのためUMA使用時はスコアが半減することになったようだ。
なお新BIOSの改良点についてここで若干触れると、GIGABYTEのBIOSダウンロードページでは改良内容について記載がないが、今回の検証でその改良点は明らかである。もうお気づきの方も多いと思うが、前BIOSではVRAMをLFBからUMAに設定しなおしてもメインメモリサイズが減少するのみでVRAMがUMAに切り替わっておらず、実際にはそのままLFBが使用されていたのであろう。このためLFBとUMA時で同等のデータとなっていたわけである。新BIOSではこの点が改修され、きちんとLFBとUMAでVRAMが切り替わるようになったようである。
以上、再検証ではLFBの性能が確かめられ、SiS760の機能が効果的であることが明確になったようである。前回はBIOSの関係で本来の性能データをお伝えできなかったわけであるが、今回の再検証にてその点を修正させていただくことにしたい。
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