【レポート】

IDF-J Spring 2004 - DDR2 SDRAM アップデート

1 DDR2の現状

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PCI-Expressに続いては、Intelのメモリに関するアップデートをお届けしたい。基本的にはIDF Spring 2004で行われたテクニカルセッション"DDR2 Production Readiness"と同じ内容であるが、多少のアップデートが入ったほか、Elpida Memoryによる最新状況の紹介などもあったので、このあたりも含めてご紹介したい。

DDR2 400/533はReady、DDR2 667/800はまだまだ

さてまずは恒例のMemory Technology Roadmap(Photo01)である。メインストリームはDDRメモリであるが、これに加えて今年からDDR2 400/533が立ち上がり、来年にはDDR2 667/800の立ち上がりが予定されている。DDR3は2006年以降ということで、このあたりはほぼセオリー通りである。さて、問題のDDR2 400/533に関してであるが、既にValidationのフェーズを終ったものが多く、既に量産段階に入っている(Photo02)。このあたり、今回のIDF-Jでは具体的にValidationの終った製品数が発表されるなど、もう量産が始まっている事を伺わせる状況であった(Photo03)。

Photo01 Photo02

PC800/PC1066はネットワーク機器向けのみ。PC133は一部の組み込み系機器向けのみとなる。FB-DIMMについては後述

ここでいうValidatedとはチップレベルの検証、モジュールレベルの検証に加え、システムレベルの検証も完了していることを示している。ただ、実際の製品に組み込んでのテストはこれからという話である

Photo03

RDIMMとはRegistered DIMMのこと。So-DIMMのみまだ検証中である。Grandsdale向けUnbuffered DIMMは3供給メーカーの9製品、Lindenhurst向けRegistered DIMMは5メーカー、10製品が既に製品レベルのテストを完了している

とはいえ、Alderwood/GrandsdaleはDDR333/400とDDR2 400/533の両対応だから、今すぐにDDR2のマーケットが急速に立ち上がるわけではない。Intelの予測では、第2四半期には恐らく10%未満で、来年第2四半期においてはかなりがDDR2に移行するものの、まだまだDDRも残ると予測しており、DDRからDDR2の遷移には2年ほどかかることを見越している(Photo04)。まぁこれは需要と供給というマーケティング的な問題であって、技術的にはDDR2 400/533にはほぼ問題が無くなったと考えてよいようだ。

Photo04

来年第2四半期においても、バリュー向けはまだDDRに対応製品が多く残ると見ているようだ

一方、まだ初期スペック自体が定まっていないのがDDR2 667/800(Photo05)。現状ではDDR2 667ですら信号特性自体も満足なものが得られておらず、DDR2 800は更に困難が予想されるとしている。このあたりがある程度形になるのは、もう少し先の話になりそうだ。

Photo05

右はDDR2 667の動作状態を示したものだが、ウィンドウの形はかなりいびつにゆがみ、また信号のばらつきがかなり大きい状況で、このままでは使い物にならないのが明白である

ところで"Photo01"にFB-DIMMという話が出てきたが、これは先のIDF 2004 Springで大々的に発表した、新しいメモリ接続のためのインタフェース規格である。DDR2だけでなくDDRでもそうだが、スピードが上がるにつれて、1つのメモリチャネルに複数のDIMMを装着するのは極めて難しくなっていく。これは装着するDIMMの数が増えるほど、バスにかかる負荷が増え、結果として信号が極めて乱れやすくなるためであって、スピードが遅ければこれはそれほどシビアな問題ではないのだが、スピードが速くなると極めて重要な問題となる。サーバー向けチップセットの多くがRegistered DIMMをサポートするのは、負荷が増えたときの信号の乱れにRegistered DIMMの方が強いから、という極めて現実的な理由によるものだが、DDR2世代ともなるとRegistered DIMMを使っても、やはり限界がある。

これを解決するためには、メモリコントローラとDIMMをPoint to Pointで接続するか、もしくはMemory Hubを設けて増設するか、という事になる(Photo06)。前者はRAMBUSのXDR DRAMの発想であるが、Intelはこちらを選ぶ代わりに全てのDIMMモジュールにMemory Hubを搭載し、Hubを介して増設を行ってゆくFully-Bufferedスタイルをとることにした。このFB-DIMMに関しては、これを積極的に推進していく団体としてMemory Imprementers Forumが設立され、多くの会社がここに加盟している。ターゲットとなるのはサーバー向けという事で、デスクトップ/ノートPCの場合はそこまで多くのDIMMを実装する必要性が無いことから、恐らくFB-DIMMを使う機会は(DDR2に関しては)殆ど無いと思われる。

Photo06

当初はDDR3世代でFB-DIMMを使うといった話が出ていたが、DDR3世代を待たずにDDR2世代でFB-DIMMが登場することになったわけだ。右下のロゴがIDF Spring 2003になっている(Photo01,02,04,05も同じ)のは単なるミス

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インデックス

目次
(1) DDR2の現状
(2) Elpidaの場合

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