【レビュー】

メタリックブルーに輝く、高さ592mmの超ビッグな水冷キット「Reserator 1」

3 実際に冷却性能をテスト

    森裕示  [2004/04/03]

    静音化と大容量の冷却能力が見事に両立

    しばらくポンプを回して、配管に水漏れがないことを確認したところで、いよいよPC本体を立ち上げてみた。今回のテストに使用したAthlon 64 3200+は、負荷をかけてもそれほど急激に熱が出るタイプではないのでReserator 1もチカラの持ち腐れといった感もあるが、まずは通常どおりWindowsを立ち上げてブラウジングをしたり、メールソフトを使ったりと、低負荷での温度変化をチェックした。もちろん、FSBやCPUコア倍率、電圧はデフォルトのままだ。

    結果は表(1)のとおり、立ち上げて30分ほどで温度が安定。室温21度に対してCPU温度が32度前後、冷却水温度が27度前後と、予想以上に低い温度で落ち着いた。デフォルトの空冷式の場合は、表(2)にあるようにCPU安定温度が45度前後だから、その冷却能力の高さは明白だ。室温が30度近くになる夏を想定しても、まだまだ冷却能力の余力は十分だろう。頼もしい限りだ。

    表(1) Reserator 1使用時の各部の温度

    表(2) 空冷時の使用時の各部の温度

    グラフを重ねてみると、Reserator 1の冷却性能の高さは一目瞭然だ

    ここでCPU冷却ヘッド表面を放射温度計で調べると、一番温度が高いOUT側はマザーボードとほぼ同じ45度前後。ここから環流する冷却水は限りなく45度に近いはずだが、タンク側の冷却水温度が27度で安定していることから、やはり2.5リットルという大容量冷却水のヒートマスと、巨大な冷却フィンは効果絶大ということだ。

    巨大な冷却フィンと2.5リットルの冷却水容量がもたらすヒートマスは絶大だ。40度前後はあるはずのCPU冷却ヘッドからの環流水が27度前後でぴたり安定する

    もしかしたら「氷」冷却もありかも……

    大容量の冷却水の循環だけでこれだけ冷やせるということは、氷を入れたらもっと冷えるかも……と考えるのは筆者だけではないだろう。そこで、試しに150gほどの氷を入れてみた結果が下のグラフだ。稼働60分でCPU温度がガクッと下降している箇所にご注目いただきたい。たった150gの氷投入で、これだけ顕著な温度低下が得られたということは、大量の氷を使えば1時間や2時間くらいはCPU温度を大幅に下げられるということだ。室温が高いときは、通常とは逆に放熱フィンを断熱材で覆うなどの工夫は必要になるだろうが、これは面白いかもしれない。冷蔵庫の氷でCPUにカツ入れができるユニークな水冷システムとして、これから夏に向かって人気が高まるかもしれない。

    Reserator 1の環境で60分経過し、温度が安定したところで試しに150gの氷を入れてみたところ一挙に3度も低下した。なかなかセンシティブである

    もちろん、タンクの冷却水で歯を磨いたり、うがいをしたり、冷却フィンで足裏マッサージをしたり、氷をブチ込むなど想定外の使用と、CPUのクロックアップは各人の良識と責任においてなされるべきもので、Zalman Techや筆者が推奨するものでも、結果を保証するものでもないことを申し添えておく。

    Zalman Tech「Reserator 1」
    対応ソケット Socket 478/A/754/940
    本体外形寸法 150×150×592mm
    価格 オープン価格(発売時の予想店頭売価:30,000円前後)
    販売元 アスク
    製品情報 http://www.ask-corp.co.jp/zalman/reserator1.htm

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