【レポート】

PCI Expressをサポート - GeForce PCXファミリ製品群とHSI

    米田聡  [2004/04/02]

    NVIDIAテクニカルマーケッティング担当Tze Lin Ong氏によるGeForce PCXファミリなどに関する説明会が開催された。既報の内容も多いが、NVIDIAのPCI Express製品群の特徴を中心に簡単にリポートしよう。

    AGP-PCI Expressブリッジ「HSI」

    PCI Expressをサポートするチップセットの登場が間近に迫っている。すでに一部で報道されているように、NVIDIAの特徴はHSI(High-Speed Interconnect)と呼ばれる一種のブリッジ(AGP-PCI Expressブリッジ)を使用して現行の3Dアクセラレータ製品、そして数世代(NV4x、NV5x、NV6x)先の製品までをPCI Expressに対応させようとしている点だろう。PCI ExpressはI/O用に1レーン(x1)が使用され、グラフィック用には16レーン(x16)が使用される。PCI Express x16の最高実行帯域は4GB/s(双方向)、一方のAGP8xは2.1GB/sだ。

    NVIDIAのPCI Express対応ビデオチップはAGP16x相当のインタフェースを内蔵し、その帯域は4.2GB/s。AGP16xとPCI Express x16の帯域はほぼ同等で、HSIはAGPが必要とする帯域をPCI Express x16のアップストリーム、ダウンストリームに柔軟に割り当てることができるという。

    また、NVIDIAのビデオチップは64バイト転送を利用し、その際のPCI Expressの実効帯域は3GB/sになる(PCI Expressはシリアルバスでパケットに付加情報が必要なため実効帯域は低下する)が、他のベンダーのビデオチップは32バイト転送を利用するためHSIのようなソリューションには適さず、HSIでPCI Expressに対応できることがNVIDIAのアドバンテージであるとしている。

    HSIのブロック図

    興味深いのはHSIがAGP←→PCI Expressの双方向に機能する点だ。初期のGeForce PCXファミリ(HSIを使用したPCI Express対応ビデオチップファミリー)はAGP16x相当のインタフェースを内蔵しHSIでPCI Expressに対応する形だが、将来、PCI Express x16インタフェースを内蔵するビデオチップが登場してもHSIでAGP16x(や8x)にも対応できるわけだ。

    IDF Spring開催中に一部で報じられたとおり、HSIを搭載するPCI Express対応製品はPCI SigのPlugfestsで互換性の検証を終え、またインテルラボにおいても検証をほぼ終えている。すでに1000枚以上のHSIボードをパートナー企業などに出荷したという。

    なお、初期のGeForce PCXファミリは表のようなラインアップが予定されている。現行のAGP製品の型番と対応製品が主だが、バリューセグメント向けにGeForce PCX 4300という製品が用意された点は注目に値するだろう。HSIを利用することでコストを掛けずにPCI Expressに対応できることがバリューセグメント向けの製品を可能にしたと言えそうだ。

    GeForce PCXファミリ構成

    セグメント 製品
    Enthusiast GeForce PCX 5950
    GeForce PCX 5900
    Performance GeForce PCX 5750
    Mainstream GeForce PCX 5300
    Value GeForce PCX 4300

    GeForce FX5900XT/FX5700LE/5500

    HSIの説明と同時にGeForce FX5900XT、同FX5700LE、5500の概要も発表された。GeForce FX 5900XTはメインストリーム向けの価格でGeForce FX5900クラスの性能を実現したという製品。すでにPCショップに出回っているが、ほぼGeForce FX 5700 Ultraと同程度の価格で販売されているようだ。コアクロックは390MHz、メモリクロック350MHzとのことだが詳細なスペックは明らかにされていない。

    一方、GeForce FX5700LEは149ドル以下で提供される廉価版の5700で、コアクロック250MHz、メモリクロックは200MHz(実質400MHz)である。UltraShadow、CineFX2.0、Intellisample HCTなど実装されているスペックは既存の5700 Ultraとほぼ同等で、その低クロック版と考えて良さそうだ。

    最後のGeForce FX 5500はバリューセグメント向けの価格で提供される製品だ。コアクロック270MHz、メモリクロックは200MHzとされ、表に示すのようなスペックが明らかにされた。GeForce FX5500を搭載するカードもすでに市販されており、手ごろな価格で3D性能を手に入れたいユーザーには良い選択肢といえそうだ。

    明らかにされたGeForce FX 5500のスペック

    コアクロック 270MHz
    メモリクロック 200MHz(400MHz)
    グラフィックコア 256-bit
    メモリインタフェース 128-bit
    メモリ帯域 6.4GB/s
    フィルレート 1.1billion texels/sec
    頂点/秒 68Million/sec
    Pixel/Clock 4
    RAMDAC 350MHz

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