【レビュー】

2.4GHz動作 Athlon 64 FX-53を試す

1 2.4GHz動作でも消費電力は増えず

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現地時間の3月18日、ドイツのハノーバーで開催中のCeBITにてAMDはAthlon 64 FX-53を発表した。初の2.4GHz動作となるこの製品の実力を早速確認してみたい。

以前から噂されていた通り、Socket 940の後継製品として登場したAthlon 64 FX-53。機能的には単に従来のAthlon 64 FX-51の高クロック版という扱いであり、もっと言ってしまえばCPUIDすらも同じだから、既存のAthlon 64 FX-51対応のマザーボードならばBIOS Updateもなしに動作する可能性がある。もうすこし厳密に言えば、そもそもAthlon 64 FX-51には2種類の製品がある。最初にリリースされたものはRevision C0と呼ばれるもので、OPN(Ordering Part Number)は"ADAFX51CEP5AK"となっている。これに続いて、Revision CGと呼ばれる製品が登場した。メモリコントローラに改良を加えたなんて噂も流れているこのRevision CG、OPNは"ADAFX51CEP5AT"になっている。末尾が"AK"→"AT"に変わった事で両者は区別ができるが、スペック的に言えばCPUIDがやや変更になった事と、I/O Powerが1.4W→400mWに減ったのが両者の公式な違いである。さて、今回のFX-53のOPNは"ADAFX53CEP5AT"である。つまりRevision CGの2.4GHz動作という事になる訳だ。

ちなみに消費電力関連ではTDPが89W、VID_VDDが1.50V、IDD Maxが57.4Aとされており、これはRevision C0/CGのAthlon 64 FX-51と全く同一の数字である(Photo01)。つまり消費電力には一切の違いが無いわけだ。勿論実際に消費電力が全く同じなんてことはありえない訳だが、これはRevision CGの消費電力のマージンが比較的大きいために、2.2GHz→2.4GHzまで動作クロックを上げても増分がマージンの範囲内で収まってしまった、と解釈すべきだろう。Prescottが100WオーバーのTDPに苦しんでいるのとは対照的ではあるが、まぁAMDもまもなく90nm SOIプロセスの量産を始める筈なので、あるいはこの先に同じ問題が登場する可能性は十分にありえる訳で、現時点で手放しに誉めるわけにも行かないだろう。ただ、やっとAMDの130nm SOIプロセスが熟してきたことを伺わせるデータであることは確かだ。

 

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インデックス

目次
(1) 2.4GHz動作でも消費電力は増えず
(2) 実力確認...のための環境説明
(3) ベンチマーク(1)
(4) ベンチマーク(2)
(5) ベンチマーク(3)
(6) ベンチマーク(4)
(7) 考察

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