【レビュー】
最後に取り上げるのはビジネスシーンに欠かせないプレゼンテーションソフト「StarSuite Impress」だ。この手のソフトとしては、Microsoft PowerPointがほぼ独占状態となっているが、今回「StarSuite Impress」を触ってみたところ、そのパワーバランスが崩れてもおかしくないほどの出来ではないかと感じた。
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StarSuite Impressの「オートパイロットプレゼンテーション」は、Microsoft PowerPointの「インスタントウイザード」にあたる機能で、アプリケーション起動時に、ウィザードが起動し、対話形式でプレゼンテーションを作成することができる。ちなみに設定を変更することでウィザードの起動を抑制することも可能だ |
「StarSuite Impress」では表示形式が充実しており、図形描画モード、アウトラインモード、スライドモード、ノートモード、ハンドアウトモードと5種類の表示形式でページを閲覧・編集することができ、十分、Microsoft PowerPointに迫る内容だ。
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同じファイルをStarSuite Impress(左)とMicrosoft PowerPointで開いてみたが、ご覧のように、さほどおかしい面は見あたらない。もっともツールバーの配置位置が異なるので、使いこなすまでには"慣れ"が必要だろう |
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<ファイル>メニュー→<エクスポート>では、Macromedia Flash形式で出力することができるため、Microsoft PowerPointにおけるプレゼンテーションパック機能(データをパッケージングして、ビューアとともにCDにコピーすることができる)に相当する機能として十分使える。
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<ファイル>メニュー→<エクスポート>を選択すると、画面のようなダイアログが開き、各種画像形式やHTML、Macromedia Flash形式でプレゼンテーションノートを出力できる |
「テンプレートとドキュメント」ダイアログからは、プレゼンテーションテンプレートを選択することができるが、プレビュー機能が初期設定で有効になっていなかったり、サンプル数が少ないなど、やや見劣りする部分もある |
ただし、StarSuite CalcとMicrosoft Excelの関係のように、サブツールの少なさはマイナスポイントと言わざるを得ない。Microsoft PowerPointには、「Microsoft Producer for Microsoft Office PowerPoint」というアドインツールが用意されており、プレゼンテーションの内容を充実させることが可能なのだが、このようなツールが用意されれば、StarSuite Impressの環境も充実するのではないだろうか。
肝心のMicrosoft PowerPointとの互換性だが、一部日本語処理に関して疑問に感じる部分があるものの、「StarSuite Impress」側で修正を加えれば、総じて問題ないレベルである。テンプレートファイルがやや少ない点を除き、頭に思い描いたプレゼンテーションの内容をビジュアル化できる能力があれば、十分使えるレベルに達している。
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PDFファイルを出力するためのオプションダイアログでは、ページ数の設定や圧縮形式の選択が行える。Adobe Acrobatと比べるとやや少ない印象を受けるが、基本的にはこれで十分なはずだ |
出力したPDFファイルをAdobe Acrobat 6で開いたところ。何ら遜色なくPDF化されていることを確認できた |
最後に触れておきたいのが、PDFファイル出力機能だ。これは各アプリケーションに共通して用意されている機能で、Adobe Acrobatを用意せずとも、文書や表計算、プレゼンテーションの各データをPDFファイル化できる。PDFファイルの普及具合はご存じの通りで、互換性を気にせずにデータを配布することができる。ちなみにオプション構成はシンプルで、出力ページ数と圧縮形式のみとなっている。
このほかにも、図形描画・ドローツールである「StarSuite Draw」やデータベースソフトの「Adabas D」があるものの、Microsoft Office Standard Edition 2003には比較対象となるツールが用意されていないので、本稿では割愛させて頂く。
さて、ここまで駆け足で「StarSuite 7 パーソナルパック」の機能を見てきたが、確かにMicrosoft Officeスイートに劣る面や互換性の低さはあるものの、年間1,980円という安価を踏まえると十分な出来と言えるだろう(ちなみに2年目以降も同額でライセンス延長が可能。無制限に使う場合は、既存の通常版(9800円)を購入する必要がある)。
高価なMicrosoft Officeスイートを選ぶか、安価な「StarSuite 7 パーソナルパック」を選ぶかは、ユーザーの使用スタイルによって異なるものの、たまに文章を作成する(例えば自治会の会報を作るなど)程度の個人ユーザーならば、「StarSuite 7 パーソナルパック」のアドバンテージが大きいだろう。
後は販売元であるソースネクストがどこまでサポートを行うかがポイントとなる。同社に尋ねたところ、「サポートはメールベース」「バグ発見に伴う修正パッチの配布は行うものの、テンプレートのダウンロードサービスをはじめとする機能アップ関連サポートは行わない方針」という回答を得た。
メールで寄せられた質問に対してどれだけ細かく対応するかは気になるところで、強くこの点の充実を期待したい。Office Updateに代表されるアップデートファイルや無料コンテンツの配布のように、充実したサポート体制さえあれば、「StarSuite 7 パーソナルパック」は、Microsoft Officeを超える十分魅力的なパッケージとなるだろう。
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