【レビュー】

FSB333MHz化されたAthlon XP 2800+/2700+をテストする

1 Athlon XP 2700+/2800+、Hammerコアの遅れがもたらす混乱とその対処

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AMDはAthlon XP 2700+と2800+を発表した。遂にFSBが333MHz化されたこの新Athlon XPは旧来の266MHz FSBのAthlon XPにどれほどのアドバンテージがあるか、そしてIntelのPentium 4 2.80GHzに奪われた「市場最高速のPC向けプロセッサ」の座を奪い返せるか、非常に興味あるところだ。

○Hammerコアの遅れがもたらす混乱とその対処

8月27日にIntelはPentium 4 2.80GHzを投入し、またもや最高速プロセッサの座を獲得すると共に、AMDに対して一定のアドバンテージを確保する事に成功した。対するAMDは、Hammerコアの出荷が今年第4四半期から来年第1四半期に延期されるうえ、肝心のAthlon XP 2600+はOEM向けの出荷のみでリテールマーケットに流れている製品は皆無といった状態で、ちょっと勢いがない。更にIntelは今年のIDFで、3.06GHz動作のPentium 4からHyper-Threadingを有効にすることや、そのプロセッサを今年中にリリースする事を公約するなど、勢いが止まる事がない。

Intelの目論見としては、Hammerコアの製品が投入されるまでに十分なマーケットポジションを確保すると共に、Hammerコアに見劣りしないだけの性能を確保したいところ。当初Prescott(90nmプロセスを利用する次世代 Pentium 4)で投入すると言われていたHyper-Threadingの前倒し投入を決めたのも、これが理由だと考えられる。

問題はAMDのスタンスだ。当初の予定ではHammerコアが順調に進捗していることから、早めにメインストリームをHammerコアに切り替えてゆき、Athlon XPはバリューセグメントへと移行する予定だった。ところがHammerで採用される0.13μm SOIプロセスが思ったほど順調ではないためか、まずBarton(次世代Athlon XP)の0.13μm SOIプロセス採用を中止し、その代わりにL2キャッシュを512KBに増量する計画を立てた。ところがそのBartonの投入も遅れ気味となっており、一方Pentium 4の追い上げによりAthlon XPのシェアが次第に下がる傾向が出てきた。来年に予定されるHammerの投入までの間、マーケットシェアを維持するためには、早急に新製品を投入する必要性に迫られている訳だ。

そんな状況なので、以前は「Hammerの開発に資源を投入しているため、これ以上Athlon XPの改良を行う余地はない」と言っていたAMDだが、急遽333MHz FSBの採用を決定し、マーケットに投入することになった訳だ。Bartonコアの投入にはもう少し時間がかかるし、かといって単純にクロックを上げるのにも限度がある。手持ちの材料で出来るのが、333MHz FSBのサポートだったという話だ。

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インデックス

目次
(1) Athlon XP 2700+/2800+、Hammerコアの遅れがもたらす混乱とその対処
(2) 改良されたThoroughbred
(3) FSB333MHz化以外にも変更点
(4) テスト環境 - 2800+とnForce2のコンビ
(5) High-Endパフォーマンス比較ベンチマーク(1)
(6) High-Endパフォーマンス比較ベンチマーク(2)
(7) 似た結果
(8) Main Streamパフォーマンス比較(1)
(9) Main Streamパフォーマンス比較(2)
(10) Main Streamパフォーマンス比較(3)
(11) 考察 FSB333MHzをサポートするチップセットが普及の鍵

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