【レビュー】

Tシリーズをさらに使いこなすためのCLIEGEAR その機能性と使い勝手を徹底チェック!! - ソニー 「CLIE GEAR」

4 シンプルに徹したオーディオアダプター 「PEGA-SA10」

    竹内亮介  [2002/02/20]
    ○オーディオアダプタ PEGA-SA10
    ~機能はシンプル、MP3フォーマットのみに対応~

    まずこのオーディオアダプタで聞けるのは、MP3フォーマットの音楽ファイルのみであることに注意。PEG-N750C、PEG-N700Cといった、最初から音楽再生機能を内蔵した機種では、ATRAC3(*)フォーマットの再生が可能(というかPEG-N700Cの発売当初は、ATRAC3にしか対応していなかった)だが、このオーディオアダプタではそれには対応しないということだ(*ATRAC3: MP3フォーマットと比べると圧縮効率が高いという特性がある)。

    インタフェースコネクタに接続するが、やや出っ張るので持ち運ぶときは専用の袋などを用意した方がよいかも ボリュームと再生、早送りと巻き戻しのみといった非常にシンプルなリモコンユニット。CLIEの演奏ユーティリティの機能もシンプルなので、これ以上のボタンは必要ない


    再生中の画面。MP3ファイルのID3タグなども再現されている。基本的な操作は、すべてこの画面で行うことができる

    その代わりと言っては何だが、音楽ファイルを記録するメディアとしては、割高な白いメモリースティック(MagicGate対応メモリースティック、著作権保護の関係上、ATRAC3フォーマットの音楽データを扱う場合には必要になる)を使わなくてもよい。通常の青いメモリースティックに直接MP3ファイルを転送するだけで、音楽ファイルを演奏できる。転送も特にユーティリティを使う必要もなく、特定のフォルダに直接放り込んでしまえばOK。

    このオーディオアダプタに付いてくるユーティリティは、基本的に演奏と情報表示に絞ったシンプルな構成である。音質については、こう、なんというか平板な印象で、欲を言えばもう少し色気を出しても良いような気がする。そんな物足りない部分を自分で調整したくなるのだが、付属の演奏ユーティリティにはそうした音質調整機能がない。最近の携帯メモリプレイヤーの音質はかなり向上している上、音質のきめ細かな調整ができる機種も少なくないので、そうした機種に比べると、やや評価は厳しくならざるを得ない。とはいえ、平均レベルは充分クリアしているので、通勤電車などで聞く場合には特に不満は出ないだろう。

    ジョグダイヤルの機能設定画面。通常の再生/巻き戻し/早送りなどのほか、ボリューム調整、サーチ機能などを割り当てることができる

    それよりももっと問題なのが、曲順の調整が実に難しいこと。この演奏ユーティリティでは、「MP3ファイルが記録された順番」に演奏を行う。しかも、演奏ユーティリティの側で曲順の変更などができないのだ。自分が転送しようとしている音楽ファイルのうち、どのファイルをクリックしながらドラッグしたかで、曲順が全然変わってしまう、というのはかなり困る。MP3ファイルをCLIEのメモリースティックに記録するときも、細心の注意を払う必要があるわけで、「慣れればどうにかなる」と言ったレベルの問題ではない。これは、バージョンアップでどうにかなるのなら、早急に改善して欲しいポイントだ。

    ちなみに、オーディオアダプタを付けると、音声付きのムービーファイルが、ちゃんと音声付きで鑑賞できるようになる。

    TシリーズのCD-ROMに入っている最新AIBOのビデオクリップを再生してみた。ちゃんと音付きで再生されることに感動 ちょっと表示モードを変えてみたところ。ファイル名の頭に01、02、03……と順番を振っておいたので、それが曲名にも反映されている

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