【レビュー】

Palominoコア採用のデスクトップ用Athlon「Athlon XP 1800+」

1 Palominoコア採用の「AthlonXP」

    佐藤 晃洋  [2001/10/10]

    2001/10/10

    先日IntelからPentium4 2GHzが登場したのに対抗して、ついにAMDからもPalominoコアを搭載したデスクトップ版Athlonが登場した。「Athlon XP」と名付けられた新Athlonの実力の程はどの程度のものか、今回日本AMDから「Athlon XP 1800+」のサンプル品をお借りすることができたので、そのあたりを探ってみたい。

    ○マーケティング的な理由による表記の変更

    Athlon XP

    さて、今回からデスクトップ版のAthlonには「Athlon XP」の名前が与えられ、それに加えてグレード表記も、従来のような実クロック表記ではなく「1500+」「1600+」「1700+」「1800+」という表記に改められた。この変更は、話題に上っているように、高クロック化の進むPentium4に対抗するマーケティング的な理由によるものが大きい。

    このコーナーでのベンチマーク結果で過去にも出ているように、同一クロック当たりの性能では多くの場合で、AthlonがPentium4を上回る性能を発揮する。しかし、実際に消費者が店頭でPCを購入する際に意識するのは、多くの場合単純なCPUクロックの比較であり、ベンチマークテストなどで表される実パフォーマンスではないため、Pentium4の登場以後、AMDはIntelに対し「クロック数で劣る」というイメージを一般消費者に対して与えてしまうという悩みを抱えていた。

    それでもPentium4とAthlonのクロック差が小さいうちはその影響をあまり意識しなくて良かったのだが、現在ではPentium4がいち早く2GHzに到達したのに対し、Athlonは今回テストする「Athlon XP 1800+」でも実クロックは1.533GHzに留まり、さすがにAMDとしても影響が無視できなくなってきた。そこで今回より、実クロックに代えてPentium4に対する性能値表記を製品名として採用することになった、と考えられるのだ。

    ちなみにAMDがこの手の試みを行うのは初めてではない。かつてAMDはCyrixやIDTなどのx86互換CPUメーカーと共同で「P-Rate」と呼ばれる性能値表記を生みだし、各社の製品(AMD K6/Cyrix M1/IDT Winchip C6など)がその表記を採用したことがあったが、その後、結局AMDを除いた、x86互換CPUメーカーはことごとく市場から撤退するか、もしくは業績不振による買収の憂き目にあった。今回AMDがこの経験をどのように生かしてマーケティングを展開するのかは今後注目していきたい点だ。

    あと新名称の「Athlon XP」の意味だが、AMDによるとこの「XP」はあくまで「eXtreme Performance」の略であり、Windows XPの「experience」の意味とは異なる、ということだ。しかし登場時期から考えて、これもWindows XPを意識した名称変更の一環だと考えて差し支えないだろう。

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