【レビュー】

デュアルCPUを持つパワフルMacをWindowsユーザーの視点で見る - アップルコンピュータ 「PowerMac G4」

5 Windowsユーザーにも、UNIXユーザーにも

    海老名美智代  [2001/09/21]
    ○まとめ - Windowsユーザーにも、UNIXユーザーにも
    G4はMacの中でもハイエンド製品だ。仕様を見ただけでもWindowsPCのハイエンドモデルと遜色ないか、それ以上の仕上がりになっていることがわかる。対応アプリが必要とはいえ、2台のCPUを使った動画や静止画編集ソフトの高速化は、是非使いこなしたいポイントだ。

    実際にG4を使ってみた感想だが、WindowsユーザーとしてOS9を使うには習熟が必要かもしれないが、OSXならばWindowsと同じような感覚で使える。OSXにはWindowsで言うところのExplorerと似た機能を持つ「Finder」やDock等がある。また、G4の「ヘルプ」機能は優秀で、分からない点をWindows系の用語の断片で質問しても的確な候補を返してくれる。これは初めてMacを使うユーザーにはとても便利だと言える。

    OSXにおけるエクスプローラ「Finder」、上部のアイコンを切り替えるだけで、それぞれのフォルダにアクセスできるのは、便利だ

    Windowsのスタートボタンのメニューとタスクバーに相当するDock。 画面下部にあり、アイコンも大きいのでとても見やすい

    Mac独特の操作、例えばWindowsだとソフトの終了はウィンドウバーの[X]をクリックすれば終了するが、Macの場合はウィンドウバーの[X]をクリックしただけでは、ソフトのウィンドウは閉じても、ソフトは終了されていない。画面右上のFinderアイコンをクリックすれば、ソフト名が出てきて、まだソフトが起動されている事が分かる。ソフトを終了するには、[ファイル]-[終了]か[コマンド]キー+[Q]を押す必要がある。これらのMac独自の操作を覚えれば、よりG4との一体感を感じながら操作出来るのではないかと思う。

    UNIX系のマニアが扱うのに面白く、Windows系の人が乗り換えるのも簡単なG4。普段これらのOSを使っている人にもお勧めできるパソコンではあるのだが、すこし残念な点もある。それはG4の排気音だ。G4の放熱ファンから出る音やハードから出る高周波音が、けっこううるさい。特に、側面からの音が大きく、自作PCの騒音に慣れている私でも、はじめて電源を入れたときは「うっ」と思った。アップル社の今後の対策に期待したい。

    現時点での対応策として、使用しない時には出来るだけスリープ状態にする事をお勧めする。電源ボタンを押すだけなので、習慣付けておくと良いだろう。

    デスクトップパソコンにしては標準価格424,800円(ディスプレイはBTO)と高額だが、スタイリッシュで高性能かつ、将来が期待できる。Aquaで使っている時のワクワクとした楽しさと使う充実感を味わわせてくれるOSXと、使い込まれて洗練されたOS9を同時に持つG4。これからの高性能パソコンの形を具現した製品の1つと言えるかもしれない。

    名称 M8361J/A
    メーカー アップルコンピューター
    CPU デュアル800MHz PowerPC G4
    メモリ 256MB
    オンチップキャッシュ 二次キャッシュ256KB/800MHz(各プロセッサ)
    バックサイドキャッシュ 三次キャッシュ2MB/200MHz(各プロセッサ)
    HDD 約80GB(7,200rpm)
    グラフィックス nVIDIA GeForce2 MX(64MB SDRAM、TwinView対応)
    ドライブ SuperDrive(DVD-R/CD-RW)
    ソフトウェア QuickTime、iMovie 2、iDVD、iTunes、Microsoft Internet Explorer、Microsoft Outlook Express、Netscape Communicator、FAXstf、Palm Desktop

     

    [2001/9/21](執筆=海老名美智代)

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