【レビュー】
2001/8/17
○純正チップセットによるデュアル環境が身近に
440BXがマザーボードのメインストリームを担っていた1999年の初頭、Dual Celeronに対応したSocket370変換アダプタが登場したことにより、Dual CPUパソコンの自作が流行したことがあった。本来PentiumIIでしかサポートされていないDualシステムを、PentiumIIの数分の1という安価なCeleronで構築できるとあって、多くの自作派がDual CPUにチャレンジしたものである。当時は440BXを使用したDual CPU用マザーボードが比較的豊富に出回っており、これもブームの背景の一つになっていた。
しかし現在、最新CPUであるPentium4はDualに非対応になり、またエントリークラスからハイエンドPCまでをカバーするIntelのチップセットi815/E/EPがDual CPUに対応していないため、PentiumIII用Dual対応チップセットは事実上Intel純正のi820やi840、ServerWorksのServerSetIIIといったワークステーション・サーバー向け、またはVIAのApollo Pro133A、Apollo Pro266といった互換チップセットしか選択肢がなくなってしまった。個人ユーザーでも気軽に体験できるクラスのDual CPUマザーボードが減り、Dual CPUを試みたいホビーユーザーにとっては、受難の時代が訪れたといえるかもしれない。
だが、独自技術で本来非対応のi815EPをDualに対応させてしまったメーカーがある。今回紹介するマザーボード「6A815EPD」を開発した台湾のAcorpだ。2000年のWorld PC EXPOではEPoXがi815を使用したDualマザーを展示のみ行っていたが、実際に市場に登場することはなく、Acorpの製品が世界初ということになる。待望の低価格Dualマシンを実現するマザーボードということで注目度が高いが、なにぶんイレギュラーな使い方をしているということもあって、安定性や他のパーツとの親和性が気になるところだ。このたび、6A815EPDを使用したシステムを借用することができたので、いくつかのテストを行ってみることにした。
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