【レビュー】

デュアル+新CPU+新チップセットで長足の進歩を遂げた? Athlon MPデュアルシステムの実力を探る

7 ベンチマークソフトはデュアル対応などで選別

    橋本新義  [2001/07/28]

    ○ベンチマークソフトはデュアル対応などで選別

    さて、詳細なベンチマークについて見ていこう。

    といっても、何回か説明しているように、ハードウェアとOS(Windows 2000 Professional 英語版)という制限の上で実行でき、さらにデュアルCPUの効果が得られるものに限ったため、使用したベンチマークソフトウェア自体が他の記事とは異なっている。

    そして、総合的なベンチマークの場合は、HDDやビデオカードに関係する測定項目は掲載していない。これはハードウェア構成上、他のペンチマーク測定環境に比べてある程度有利であることが予測できるためだ。

    また、一般的なベンチマークソフトを使用した場合も、いくつかの点で特殊な計測方法を使った。先にこれらについて説明をしておこう。

    ○スーパーπ Ver.1.1 東京大学金田・佐藤研究室
    http://www.super-computing.org/index-j.html

    東京大学金田研究室で作成された、指定した桁の円周率の計算速度にかかった時間を測定するフリーウェアのプログラムだ。CPUを中心としたシステム総合速度を測定するベンチマークとしておなじみのものだが、デュアルCPUに対しては対応していない。

    ただし、スーパーπは1基のCPUを占有するように動作する(2つのCPUが50%ずつ動作する動きではない)ため、2つのスーパーπを同時に動作させることで擬似的にデュアルプロセッサ環境での測定が可能だ。

    ただしこの測定方法の場合、総合したCPU処理速度ではなく、シングルプロセッサ時に比べて性能が落ちたかを見ることになる。多少乱暴な言い方となるが、「2つのCPUがフルに動作している状態で、チップセットなどがどれだけ足を引っ張っているかを測定するテスト」と考えるのがいいかもしれない。今回は、一般的な104万桁の測定に加え、この疑似デュアル環境での104万桁(×2)測定も行った。

    ●東京大学金田・佐藤研究室
    http://www.super-computing.org/index-j.html

    (ダウンロードは『FTP による pi サービス』より可能)
    シングル動作 1分32秒
    デュアル動作 1分40秒

    スーパーπを1つだけ(左側)実行した状態。右下のCPU占有率は50%しかない

    スーパーπを2つ同時に実行すると、初めて2つのCPUをフルに稼働させることができる

    ○QuakeIII Arena id software
    http://www.idsoftware.com/

    id Softwareが開発した、現在もっとも代表的なファーストパーソン(1人称視点)3Dシューティングゲームだ。デュアルプロセッサにも対応している。

    本来はベンチマークソフトウェアではないのだが、特定のコマンド操作を行うことで、デモンストレーションを可能な限り高速に実行し、その際にかかった時間と画面表示速度(単位はfps=フレーム/秒)を測定できる。

    ●QuakeIII Arena id software http://www.idsoftware.com/
    1240*1024 /32bit 21.7
    1240*1024 /16bit 21.7
    1024*768 /32bit 33.8
    1024*768 /16bit 33.8
    800*600 /32bit 48.9
    800*600 /16bit 48.9
    640*480 /32bit 66.2
    640*480 /16bit 66.1

    画面描画はOpenGLを使って行われるため、ビデオカードのOpenGL描画性能が大きく影響する。しかし、その次にCPUとメモリの性能に影響されるため、システムの総合性能を測定する用途にも使用される(ただし、性能が比較できるのは、ビデオカードが同一ならばという条件付きだ)。


    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン