【レビュー】

J-フォン初のJava対応ケータイは機能満載「J-SH07」

1 3Dコンテンツの表示も可能

    浅野純也  [2001/07/13]

    J-フォン初のJava対応ケータイは機能満載

     

    今回のレビュー機種はシャープ製の「J-SH07」。J-フォンが開始したJava関連サービス「Javaアプリ」対応機種の第1弾である。ケータイ電話のJavaサービスについてはすでにNTTドコモのiアプリがあるが、J-フォンは半年遅れで追随することになる。

    J-SH07は、モバイルカメラやハイカラー液晶の搭載など、いまやJ-フォン端末のテクノロジプロバイダ的存在になりつつあるシャープの最新モデル。初めてデジタルカメラを内蔵したJ-SH04、6万5,536色カラー液晶を搭載したJ-SH06に続くモデルになる。6万5,536色対応のTFT液晶、モバイルカメラ、Javaアプリ対応が主な特長だ。

    ○3Dコンテンツの表示も可能

    J-フォンのJavaアプリもJavaプログラムをケータイにダウンロードしてさまざまなアプリケーションやサービスを提供するもの。(1)プログラムサイズ、(2)セキュリティ、(3)3Dコンテンツ対応の3点でドコモのiアプリとの違いがある。

    まずJavaアプリのプログラムサイズは30KBと、iアプリの10KBに比べ大きなプログラムを利用できる。しかもiアプリではあらかじめ10KBを超えるプログラムをダウンロードできない仕組みになっているが、Javaアプリの30KBはあくまで「開発上の目安」であり、30KBを超えるプログラムのダウンロードも可能になっている(実際登場するかどうかは現時点では不明だが)。

    セキュリティというのはJavaプログラムとケータイ機能との連携のこと。iアプリが電話帳などのローカルデータにアクセスできないのに対し(バグでアクセスできてしまう端末もあったが)、Javaアプリではローカルデータへのアクセスが可能になっている。たとえば電話帳に登録された相手から着信があった場合に、そのデータを参照して動作するJavaアプリも開発できることになる。事実、あらかじめJ-SH07にROMとして内蔵されているJavaアプリ「通話シチョーリツ」が同等の機能を持っている。ただし、Javaアプリのダウンロードは当面はJ-フォンが運営するサーバからのみになり、それ以外のサーバの対応は来年以降になっているほか(iアプリはどのサーバからもダウンロード可能)、Javaアプリ同士のやり取りは禁止されている(iアプリも同様、ただしauのJavaサービス「ezplus」は対応する予定)。

    3Dコンテンツについては、J-フォンが拡張した独自のJava機能としてバンダイネットワークス社らと共同開発した3Dポリゴンエンジンを利用して、ケータイ初の3D表示に対応している。これ以外にもゲーム開発に便利なスプライト機能やサウンド機能なども独自に提供されている。

    なお、iアプリとJavaアプリの間に互換性はない。どんな環境でも動くのがJavaでは? と素直に思った人も多いだろうが、各社が個別にAPIを定めたり、機能を拡張しているためだ。本来はノキアやサン・マイクロシステムズらが策定したケータイ用Java環境の標準プロファイル「MIDP (Mobile Information Device Profile)」があるのだが、ドコモはMIDPではなく独自プロファイルを採用、またJ-フォンと今後Javaサービスを予定しているauはMIDPを採用したものの、それぞれに独自の拡張をしている。ビル・ジョイの心情はいかばかりだろうか(笑)。

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