【レビュー】

Crusoe搭載VAIO C1をテストする

1 Crusoe C1を概観する

    米田聡  [2000/10/04]

    ランスメタのCrusoeを搭載した国内初のプロダクトであるソニー VAIO C1がリリースされる。VLIWアーキテクチャのプロセッサでX86命令をエミュレーションするというユニークなCPUだけに、今までの互換CPUとは異なる性能を持つと予想され、興味深い。VAIO PCG-C1VJ(Office 2000無しモデル)を入手できたので、このPCでCrusoeのパフォーマンスをチェックしてみよう。

    ○Crusoe C1を概観する

    すでに報じられているが、Crusoeを搭載する新型VAIO C1の外見は、従来のC1シリーズからほとんど変わっていない。デザインのアクセントにもなっているMOTION EYEや、本体サイドに設けられたジョグダイアルでウィンドウが操作できるなど、実にソニー的なノートPCに仕上がっている。

    PCG-C1VJ

    1024×480ドットという横長の液晶ディスプレイを駆動するのは、ATIのRAGE MOBILITY M1という3D/2Dアクセラレータだ。ノートPCとしては贅沢に、8MBのビデオメモリ(SDRAM)を搭載し、3Dアクセラレーションも(決して高速ではないが)サポートする。

    Windows MeにVAIO独自のジョグダイアルランチャ(ジョグダイアルに機能を割り当てるアプレット)などのソフトウェアがプレインストールされているほか、初期はユーザー登録にアクセスするActiveXコントロールが埋め込まれた壁紙が設定されている。

    そのため、Windowsの起動~利用可能になるまでに1分以上の時間がかかり、128MBという充分なメモリを搭載している割に最初は動作にキビキビしたところが感じられないのが残念だ。少し触っただけだとCrusoeは遅いという評価が下されそうだが、起動の遅さを引き起こしている主因はプレインストールされているソフトウェア類や重い壁紙にあるようだ。実際、HDDアクセスが収まってしまうとキビキビと動き出す。

    少なくとも、普通に使用している限りはエミュレーションを意識させる点はまったくない。動作はもちろんだが、Crusoeのエミュレーションを行っているコードモーフィングソフトウェアには普通の手段ではアクセスできないので、その存在を意識しない(できない)ためだ。

    新顔のCrusoeだけに、Windowsに特別なドライバや何かがインストールされているのだろうと想像する読者は多いと思うが、VAIO C1に限ると意外にノーマルなPCである。第一、Windows MeはCrusoeを知っている(画面1)。

    Windows MeはCrusoeを知っているらしい

    さらに、VAIO C1は非常にポピュラーなi82371EB……440BXのサウスブリッジを採用している。IDEハードディスクインタフェースやUSBポートはi82371EBが担当するため、Windows Meに特別なドライバは必要ない。お馴染みのチップセットが使用されているだけに初物の不安は薄く安心感はあるだろう。

    C1はサウスブリッジにポピュラーなi82371EB(440BX)を採用している。

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