【レビュー】
独自のボディスタイルが魅力の光学3倍ズーム機
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○リコーのフラットボディが復活
あのリコーデジカメが帰ってきた。「あの」というのは、1995年発売の「DC-1」から後の「DC-3」へと進化していったフラットボディのリコーデジカメのことである。薄型ボディに開閉式の液晶モニタを備えたリコー独自のスタイルは、カシオ「QV」シリーズと並んでデジカメ草創期の一時代を築いたシリーズであり、デジカメによるローアングル撮影の楽しみを教えてくれた往年の名機といってもいいだろう。
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| 液晶モニタ収納時は薄さ26.6mm。凹凸の少ないフラットボディだ |
その後のリコーのデジカメは、回転レンズ式の「DC-4」を経て、ごく平凡なカメラスタイルの「RDC-5000」や「RDC-5300」に移行した。これは、ちょうどデジカメの画素数が200万画素を超え、フィルムのコンパクトカメラにも代わるものとして一般に広く普及していった時期である。独自スタイルを捨てたことは、世間のニーズに合わせたのだと思うが、旧DCシリーズの一ファンとしては、淋しい気持ちだった。
ところが、である。今回ついに型番1桁&薄型ボディ&開閉式モニタが蘇った。その名は「RDC-7」。しかも、最新の334万画素CCDと光学3倍ズームを搭載しての、堂々の復活である。では、さっそく入手した「RDC-7」ベータ機試用レポートをお伝えしよう。
○ヨコ用とタテ用のダブルシャッターボタン
ボディは金属素材とプラスチック素材から成り、金属部分はメタリックグレー、プラスチック部分は濃いグレーのツートンカラーだ。液晶モニタを閉じた時の厚さは3cm弱。ビジネス用バッグにも収納しやすい薄型ボディである。
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| 液晶モニタを最大の140度まで開いた状態。さらに左右に270度回すことができる |
液晶モニタ部分は、ノートパソコンのように上下に開き、最大で140度まで回転する。さらに、そのまま液晶モニタを左右に回せば右へ90度、左へ180度回すこともできる。この左右への首振りは、今回新たに採用されたスタイルであり、本機のポイントの1つになっている。つまり、旧DCシリーズのように上下にだけ回転する液晶モニタでは、ヨコ位置撮影はいいが、タテ位置での撮影が非常に使いにくい。そこで、本機では、タテ位置撮影の場合にも液晶モニタを見やすい位置に回せるように改善されているのだ。これならば、ニコン「COOLPIX990」やソニー「DSC-F55V」のような回転レンズ機では困難な、タテ位置でのローアングル撮影も楽にこなせる。
また、もう1つのポイントはタテ位置シャッターボタンの搭載だ。ボディ上面にある通常のシャッターボタンに加えて、なんともう1つ、ボディ前面のレンズ脇に2つめのシャッターボタンがあるのだ。1台のカメラに2つのシャッターボタンというのは、フィルムの高級一眼レフカメラや中判カメラ、あるいはプロ用ビデオカメラの世界では珍しくはないが、一般向けデジカメとしては初めての試みだと思う。
シャッターボタンが2つあることって、そんなにスゴイことなの? と疑問に感じる読者も少なくはないだろう。現に筆者の仕事場のスタッフに本機を見せたところ、「2つを同時に押せるわけでもないんだから、1つで十分じゃん」と冷ややかな反応だ。しかも、どうやって構えたらいいのか迷ってしまう人がほとんどだ。
確かに冷静になって眺めて見ると、タテ位置シャッターボタンはレンズに近づきすぎていているし、通常のシャッターボタンは手前にありすぎるので、どちらも押しやすい位置にあるとは思えない。また、構え方によってはストロボ発光部やAF測距部分を指で覆ってしまうこともあり、決して構えやすいデザインとは言えない。
だが、それでも筆者はこの奇抜なボディスタイルを積極的に評価したい。なぜなら、いろんなスタイルで構えられることによって、ふつうでは撮れないような写真を撮れるような気分になるし、それに何よりもヘンテコなボディスタイル自体が楽しいではないか。下に構え方の見本4パターンを示したので、どうやって構えるのか迷った人は参考にしてほしい。もちろん、これら以外のアクロバチックな構え方もアリだ。
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