筆者は日々の予定をOffice 365で管理している。以前は家族と情報共有するため、Googleカレンダーで管理していた。だが、子供たちは皆巣立ち、家人との情報共有もさほど重要ではなくなったので、Office 365に移行し、登録した予定はPower AutomateでGoogleカレンダーに登録している。

常に起動しているMicrosoft EdgeでOutlookを複数ピン留めし、必要に応じてメールとカレンダーのタブを切り替えていたが、コロナ禍で外出する機会はほぼ皆無。発表会もオンライン開催のため、それほどカレンダーを参照する必要がないことに気付いた。それであれば、Windows 10の「時計」に当日の予定を表示させれば済む話である。

  • 本稿はシルバーウィーク中に執筆しているため、予定に並んでいるのは旗日のみ

「時計」は「Win」+「Alt」+「D」キーで開くため、アクティブウィンドウをMicrosoft Edgeに切り替え、「Ctrl」+数字キーでタブを切り替えるより操作はシンプルだ。さて、話をOffice 365の予定に戻そう。

第123回で説明したとおり、「時計」に現れる予定はUWPアプリの「メール」や「カレンダー」に登録したMSA(Microsoftアカウント)やAAD(Azure Active Directory)アカウントの情報を参照している。そのため、いずれかのアプリでOffice 365で使用するAADアカウントを登録すればよい。

  • 「カレンダー」を起動し、「設定」ボタン→「アカウントの管理」と順にクリック/タップする

  • 「アカウントの追加」→「Office 365」と順にクリック/タップし、自身のAADアカウント情報を入力する

これで常時開いていたOutlook(予定)を閉じることができたが、煩雑なのが予定開始前の通知だ。「カレンダー」は通知を抑止する設定項目を用意していないため、Windows 10側で設定する。

  • 「設定」の「システム/通知とアクション」を開き、「カレンダー」のスイッチをオフに切り替えて、すべての通知を無効にする

  • 通知のみ無効にする場合はアプリの設定を開き、「通知バナーを表示」のチェックを外す