ニチコンは、4月18日~20日にかけて千葉県・幕張メッセで開催されているメカトロニクス・エレクトロニクス分野の要素技術と製品設計を支援する展示会「TECHNO-FRONTIER 2018」にて、急速充電に対応し、かつ長寿命ならびに安全を実現した小形リチウムイオン2次電池などの展示を行っている。

同製品は、東芝から2次電池「SCiB」の技術ライセンスを供与される形で開発されたもの。リチウムイオン電池の負極には一般的にはカーボン(炭素)が用いられているが、SCiBは負極にチタン酸リチウムを採用することで、急速充電性能、長寿命、安全性を確保しており、東芝では主に自動車や大型産業機器向けとして販売を行ってきた。

今回、ニチコンが開発した小形リチウムイオン2次電池は、そうした大型機器ではなく、IoTやヘルスケアといった小型機器への搭載を目的としたもので、最大20Cの急速充放電性能を有し、キャパシタに迫る高入出力密度を実現したほか、充放電10Cレートで1万8000回以上のサイクル充放電後でも80%以上の容量を維持できる耐久性と-30℃でも動作可能な低温特性を保持しているという。

また、同社の強みであるアルミ電解コンデンサ製造で培った多品種の巻回型製品製造技術を活用することで、リード線形で直径3mm×長さ7mmのものから直径12.5mm×長さ40mmまでの複数製品をラインアップする予定としており、2019年春ころからの量産を予定しているという。

なお、同社ブースで行われているデモは、電気二重層コンデンサ(EDLC)との充放電比較が体感できるものとなっているほか、さまざまな大きさのリチウムイオン2次電池を見ることもできる。

  • ニチコンが開発した小形リチウムイオン2次電池

    東芝のSCiBをベースにニチコンが開発した小形リチウムイオン2次電池

  • 小形リチウムイオン2次電池とEDLCの性能比較デモの様子

    小形リチウムイオン2次電池とEDLCの性能比較デモの様子。開発品は、パワー密度/Wkg-1はEDLC並み、エネルギー密度/Whkg-1は従来のSCiBよりは若干劣るが、ニッケル水素や鉛蓄電池とは同等の性能を実現しているという