山形新幹線と奥羽本線、陸羽東線、陸羽西線が乗り入れるJR新庄駅。山形新幹線の終点であり、列車の乗換えでこの駅を訪れる利用者も多い。駅構内には明治時代に建てられた産業遺産の旧国鉄新庄機関庫があり、駅に併設され物産館やミュージアムが入る交流スペース「ゆめりあ」など施設も充実しており、東北の駅百選にも選ばれている。

  • 東北の駅百選にも選ばれているJR新庄駅

  • 近代化産業遺産のレンガ建ての旧国鉄新庄機関庫

  • 隠明寺凧が飾られた交流スペース「ゆめりあ」

その新庄駅の構内にある店舗が、十割蕎麦と鴨料理「かもん」だ。入口は普通の駅そば店のような外観だが、店内に入ると木製のカウンターとテーブル席があり、落ち着いた雰囲気となっている。

  • 十割蕎麦と鴨料理「かもん」は新庄駅構内にある店舗

  • 暖簾(のれん)がかかった店舗入口

  • テーブル席の落ち着いた雰囲気の店内

ここでは店名にあるように、山形県大蔵村の「最上鴨」と最上町産の蕎麦「最上早生」が味わえる。とくに鴨は自社生産のブランド鴨を使用しており、上質な味が楽しめる。

  • 「最上鴨」と「最上早生」を味わえる

今回は鴨を思う存分に味わおうと、「鴨丼」(500円)と「鴨せいろ」(980円)を注文。鴨丼は、鴨肉とねぎが甘辛いたれに和えてあり、さらに黄身を絡めることでまろやかな味わいになる。これがごはんと実によく合う。続いて鴨せいろ。まず鴨肉を味わってみると、とにかく味わい深く噛むごとに旨味があふれてくる。蕎麦も香り高く、歯ごたえもあり、鴨肉との相性もすこぶる良い。

  • 鴨肉とネギが甘辛いタレに絡む鴨丼

  • 蕎麦と鴨肉をつけ汁でいただく鴨せいろ

さっと食べる駅そばもいいが、駅ナカで贅沢に地元の食材に舌鼓を打つのも乙なものである。店には山形の銘酒もそろっており、そちらもおすすめだ。