洗面ボウルやトイレの手洗い器に、いつのまにか発生している水垢。スポンジでこすってもなかなか取れず、ついつい放置してしまっている人もいるのではないでしょうか。

そんな困った水垢に効果的とSNSで話題になっているのが「クエン酸パック」。今回、本当にクエン酸パックは水垢に効果を発揮するのか、試してみたいと思います。

  • クエン酸パック

    果たして水垢は取れるのか!?

クエン酸パックとは

クエン酸パックとは、クエン酸の水溶液を水垢などの汚れに密着させ、汚れをやわらかくして取り去る掃除方法のこと。水垢の多くは水に含まれるカルシウムが他の汚れといっしょになって固まったものとのことで、酸性のクエン酸を使えば汚れがゆるみ、きれいに取ることができるそうなのです。

  • クエン酸 ダイソー

    100均で購入したクエン酸

スプレー容器に水200ml、クエン酸を小さじ1杯入れて溶かし「クエン酸スプレー」を作ったら、準備はOK! 早速チャレンジします。

  • クエン酸スプレー

    スプレー容器にクエン酸を入れれば、クエン酸スプレーの完成です

トイレの手洗い器の水垢汚れで試してみる

まず試してみたのは、トイレの手洗い器。水が流れる白い器の部分は、灰色に変色した水垢がいっぱい! さらに、水が出るステンレスの水栓部分は白い水垢が付着し、粉をふいているようです。先端部分は水垢が固形化して白く固まっています。

  • 水垢がついた水洗トイレの手洗い器

  • 水栓部分は白い水垢が付着

そこで、白い器の部分にキッチンペーパーを敷き、その上からクエン酸水を噴射。ぴったりと汚れに張り付くように、多めにスプレーしました。ステンレスの水栓部分も、キッチンペーパーを巻いてから全面にクエン酸水をスプレーします。その後、食品用ラップでキッチンペーパーを覆えばパックが完了です。

その状態のまま、1~2時間ほど放置します。今回は2時間、そのままの状態にしておきました。

  • ラップで覆い、2時間放置します

2時間後、ラップとキッチンペーパーをはがし、スポンジ(メラミンスポンジを使用しました)でこすります。水栓部分のステンレスの水垢は、スポンジで軽くこすっただけで、すぐにきれいになりました。

  • スポンジでこするときれいに

先端のガリガリに固まっていた白い水垢は、爪先で軽くひっかくとボロボロと崩れてきました。

  • 水栓の固い水垢も爪先でこするとポロポロと落ちました(指に落ちた汚れが付いています)

白い器の黒ずみも、スポンジで数回こすると、その多くはきれいに取り去ることができました。時には水垢が雲母のように器からペリッと薄くはがれることも! 酸で汚れが浮き出ていることを実感しました。

  • クエン酸パック後の手洗い器

  • クエン酸パック後の水栓

ただ、多くの水垢は取れたものの、頑固な水垢はまだうっすら残っています。完璧に落とすためには、何度かパックを繰り返すことが必要かもしれません。

手おけや浴槽のふちもきれいに

同様に、浴室にある水垢が付いた手おけにもクエン酸パックを試してみます。2時間放置し、そのあと爪で軽くこすると、まるで消しゴムのカスのような白い汚れがポロポロと……。その後、スポンジでこするだけで、きれいになりました。

  • クエン酸パックのあと、こすると白い汚れがボロボロ出てきます

  • スポンジでこすると、水垢がきれいに

水垢で白くくすんだ浴槽のふちも同じようにクエン酸でパックし、スポンジでこすります。白っぽいくすみがなりました。

  • 全体的に白くくすんでいる浴槽のふち。水がたまる部分は汚れが蓄積しています

  • 凸凹部分の汚れがキレイになっています

まとめ

クエン酸スプレーは、今回のようにパックで使うだけでなく、トイレのアンモニア臭を消したり、三角コーナーの生ごみ臭を消したりと、さまざまな使い方ができるようです。今は100円ショップでも入手できるので、一つ作っておくと重宝するなと感じました。

クエン酸パック自体は汚れを落とすために放置する時間が必要ですが、その間は、買い物に出たり、食事の支度をしたりと有効活用できそうです。とはいえ、クエン酸は酸性なので、あまりにも長時間放置してしまうと、掃除をする部分にダメージを与えかねません。数時間をメドに、様子を見て時間を調整してみてください。

ゴールデンウィーク中のちょっとしたお出掛け、家でDVDを見ている間などのすき間時間に、クエン酸パックを気軽に試してみてはいかがでしょうか。

※酸性のクエン酸と塩素系漂白剤が混ざると有毒なガスが発生するとのこと。クエン酸パック中は、塩素系漂白剤を使用しないようにしましょう