京阪電気鉄道は、各種バリアフリー設備の整備にあたり、利用者に広く負担を求める「鉄道駅バリアフリー料金」を2023年4月1日から設定すると発表した。大津線と鋼索線を除く京阪線全駅を対象に、現行の大人旅客運賃に加算する。

  • 京阪電気鉄道が「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、バリアフリー設備の整備を推進すると発表

定期外のバリアフリー料金は1乗車につき10円。通勤定期券は1カ月370円、3カ月1,050円または1,060円、6カ月1,990円または2,000円。収受した料金はバリアフリー設備の整備費などに充てる。最も金額が大きいのはホームドアで、2025年度末までに4駅8番線の整備を計画しており、2023年度は枚方市駅への設置を予定している。

京阪線全駅にテレビ電話機能付きインターホンも設置し、利用者と駅係員が互いに表情や様子を確認しながら対話できるようにする。耳の不自由な人と筆談でコミュニケーションを取ることもできるようになるという。駅放送システム更新による放送内容の充実、列車接近表示・行先表示器、旅客案内ディスプレイの更新により、運行情報の提供強化も進める。エレベーターも2025年度末までに3駅で計6基更新するという。