ファーウェイ・ジャパンは、手書き入力にも対応する10.3型E Inkタブレット「HUAWEI MatePad Paper」(HMW-W09)を6月9日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は64,800円前後を見込む。カラーはブラック。

  • HUAWEI MatePad Paper

ファーウェイのタブレット「MatePad」シリーズの新製品。電子書籍リーダーや電子メモパッド、ボイスレコーダーといった機能を備え、通常のタブレットとしてブラウジングやオーディオブック聴取用途でも利用可能。「ビジネス・学習向けの複数のツールが凝縮された万能型タブレット」と位置づけている。スペインで2月に開催された「MWC Barcelona 2022」にあわせて披露されており、今回国内での発売日や価格が正式に決まった。

  • 手書きメモも取れる

  • 付属の専用カバーとM-Pencil(第2世代)を取り付けたところ

10.3型/1,404×1,872ドット(227dpi)のE Ink電子ペーパーディスプレイを搭載。リフレッシュレートの自動調整に対応しており、テキストを読むときはリフレッシュレートを下げてクリアに、画像や動画を観るときはリフレッシュレートを上げて鮮明に描写するという。ライトは32段階調節対応。

  • 10.3型E Ink電子ペーパーディスプレイを搭載し、狭額縁デザインに仕上げた

周囲のベゼルが細い狭額縁デザインを採用し、画面占有率86.3%を実現した。大画面ながら持ちやすいサイズ感に仕上げており、本体サイズは225.2×182.7×6.65mm(縦×横×厚さ)、重さは360g。

  • 利用イメージ

  • 設定でライトモードや、画面のリフレッシュモードなどが選べる

手書きメモに対応しているのも特徴。PMMAディスプレイパネルを使ったテクスチャー仕上げの画面に、ナチュラルな書き心地を追求したM-Pencil(第2世代)で書き込める。画面表示を分割してテキストを読みながらメモを取ったり、PDFなどに署名したりできるほか、手書きメモをテキスト変換してメールや文書で利用したり、録音しながらメモを取って重要な部分にマーキングしたりといった使い方もできるとしている。第2世代M-Pencilの遅延は26msで、4,096段階の筆圧検知に対応する。

  • 手書きメモをとってテキスト変換することも可能

  • 画面表示を分割し、テキストを読みながらメモを取るイメージ

約200万のコンテンツが並ぶ「HUAWEI Books」から電子書籍を探せる(国内10万以上、海外13万以上)ほか、「AppGallery」からサードパーティ製アプリをインストールして機能拡張も可能だ。利用可能なファイルフォーマットはEPUB、PDF、TXT、FB2、hrc、html、doc/docx/rtf、ppt/pptx/dps、xls/xlsx/et。同社製PCからのファイル転送にも対応する。

  • HUAWEI Booksの画面

  • アプリ画面。AppGalleryからサードパーティ製アプリのインストールも可能

独自のHarmonyOS 2を採用しており、CPUは「Kirin 820E」、RAMは4GB。64GBのストレージを搭載する。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/acに加えて、Wi-Fi 6(802.11ax)にも準拠し、2.4GHz/5GHzに対応。2×2 MIMOをサポートする。Bluetooth 5.2 BLEに準拠。2基のスピーカーと4基のマイクを搭載。指紋センサー付きの電源ボタンを備え、セキュリティにも配慮した。

4週間スタンバイ可能な長時間バッテリーを搭載。充電時間は約1.5時間だが、10分の充電で5時間読書できる急速充電(22.5W)にも対応する。バッテリー容量は3,625mAh。USB 2.0対応のUSB Type-C端子を備える。

付属品はM-Pencil(第2世代)、専用カバー、22.5W充電器、USB-Cケーブル、交換用ペン先(2個)など。なお、MatePad Paperを新規購入した人を対象に、HUAWEI Booksで使用できる1,000円分相当のR-クーポンをプレゼントするキャンペーンを6月30日まで実施する。

  • M-Pencil(第2世代)、専用カバーなどが付属する